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柳井さん化する新浪さん。

さて、サントリーにいらっしゃる新浪さんの発言が波紋を呼んでいますね。

定年という言い方をしたのがよくなったと釈明メッセージをあげていらっしゃいますが、こういうご時世に多くの組織勤務者の気持を逆なでしたことは間違いないでしょう。過去30年給与も上がらず、手取りは下がり、その中で老後もどうするかなんてシャビーな話が出て消費が冷え込みまくっている日本経済の問題に対して出すのが、さらに景気を悪化させるようなメッセージで伝わってしまったわけですから。

なによりこれがサントリーが採用する方法なのかと思ったら、別にそんなことでもないのですよね。

経済同友会の与太話が時事通信で報じられてヤフーニュースに掲載されて炎上、みたいな流れですから、まぁある意味の経済同友会の社長陣営への「リップサーピス」が裏目に出たということかもしれませんね。政治家の政治資金パーティーの支持者向けのリップサーピスの一幕が報じられて炎上するみたいなパターン。大変不健全なうちわネタではありますが。

それにしても日本経済として定年を早めればよくなるという発想も、なかなかもってプロサラリーマン経営者らしい感はしますね。安くて言うこと聞く20-30代はいるけど、給与あがって言うこときかなくなる40代以降はいらねーという本音は垣間見られるところです。気持ちは分からないではないですが、その組織に食わせてもらっているのが自分というのも忘れてはいけませんね。

これで思い出されるのは、度々日本経済へありがたいお言葉をくださるファーストリテイリングの柳井さんでございます。最近は欧米から人権問題がお灸が据えられたこともあり、ご発言が見られず残念です。

共通するのは労働者をなぜか敵対視して、いかにリストラするか、ということを熱心に語るところです。従業員をきったり、公務員をきったり、人をキレば組織がよくなる、社会がよくなる、、という幻想に大変呪われていらっしゃるのですよね。ほんと派遣会社の経営者だの、こういうリストラや人権とか無視してでも安く人を使って安くたくさん生産・販売して利益を出していくというデフレ経営をモットーの方々が日本経済の上層部にいるということ自体が今の日本経済の低迷を物語っていると言えます。

○ サントリーの本音かもしれないが、日本経済にとっては全く的外れ

日本の最たる問題に対しても全く認識として的はずれなのが痛いところです。サントリーとして、海外売上比率も40%をこえ、営業利益の60%が海外で稼いでいるとのことなので、これをみればもう老人ばかりで大して重要でもなくなってきている日本市場についてはもうリストラしていきまっせ、というお話ならば大変わかりやすいところです。

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