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「貧しい地方vs豊かな東京」はもはや幻想である

10年前の地方創生の総合戦略を策定したのは東京のコンサルだったという悪い冗談はよく知られたところですが、地方創生からデジタル田園都市国家構想へとシフトしてもなおつけられている予算はあんまり人気がなく、さらに東京のコンサルとか、アレな事業会社が地方自治体といっしょになって消化していたりするんですね。

で、これは構造的な問題なんです。すでに地方は仕事がないのではなく、地方のまともな会社は今、仕事はたくさんあり、従業員確保のために賃金もどんどん引き上げていっています。むしろ賃金に見合う仕事を選択しているのです。地方の公共入札が不調、つまりは誰も引き受け手がないというのはその典型で、すでに安い地方の入札仕事なんてしたくねー、という状況が起きていたりするわけです。

地方にカネをまいても、仕事がない東京の会社が仕事を取りに行くのも仕方がないんですわ。豊かな東京ってもう幻想なんですよ。東京は豊かだ、カネをとって地方に撒くのが大切なんだ、という田中角栄時代から半世紀近く続く政策の結果、経済成長は終焉し、地方は予算依存になり、都市部は適切な公共投資は行われず、、、国が滅びかねないところにきています。

そこに仕事はあるけど人がいない地方にさらに税金仕事を作ろうとする。なんやねん。笑 何よりもはや東京が貧しく、地方は豊かであり、豊かな地域に貧しい地域が資金移転しているからこそおかしくなっているのでは?と思います。通勤時間の機会損失を入れたら、都民はすでに沖縄県民より経済的豊かさは下に位置づけられる状態にまで達しています。


◯ 人手不足ではなく、都合のいい人手不足

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