そして、介護生活の始まり……

先日、とうとう、おばあちゃんがリハビリ施設から戻ってきて自宅での介護生活が始まった。

ほとんど自分の時間はなくなるんじゃないかと心配していたけれども、目を離しては行けないほどの状態ではないので、思っていたほど自分の時間が介護に取られることはない。

私が自宅介護を始めるにあたってケアマネさんに何度も伝えていることは、「私が潰れるわけにはいかない」「抱えたりする体力はない」ということ。

介護をしていると、夜のトイレの付き添いやおむつ替えで睡眠不足になって辛いとか、1日中一緒にいなければいけないから、仕事に行けなくなって介護離職してしまうとか、いろいろと問題が出てくる。

正直、そんな状態になってまで自宅介護はできない。数日だったら、自分の体に無理しながらお世話をすることはできるけれども、これから何年続くのかわからない。

夜は自分もしっかり寝る、在宅仕事とはいえ、パソコンを使える部屋にこもって仕事をする時間もしっかり確保する。その上での自宅介護だ。

だから、夜のトイレはおむつで、昼間もトイレには自分で行けるけれども、もしも間に合わなかったときのためにパンツ型のおむつで、過ごしてもらう。

足腰が完全に弱ってしまい、バスタブをまたぐことができなくなってしまったので、自宅でのお風呂はない。お風呂はデイサービスだけで入ってもらい、どうしても汗をかくなど気持ち悪いときには、身体を拭いてもらうだけに留める。

真夏ならシャワーくらいならなんとかなるかもしれないけれども、バスタブに入るのは無しだ。

手を抜くと言ったら語弊はあるけれども、体力がなくて疲れやすくて気も利かない自分が、いかに体力を使いすぎないのか、ストレスを溜め過ぎないか、それが長く細く介護生活を続けるためには必要なことだろうと思う。

それでも、細かいところで時間はなくなっていく。昼間のトイレは完全に付き添う必要はないけれども、便座から立ち上がれなくなる可能性もあるので、様子を見守る必要がある。

朝はベッドから立ち上がるのが大変だ。約半年間、病院と施設でほとんど車いす生活を送ってしまったので、足腰もかなり弱ってしまって、以前のように立ったり歩いたりができなくなっている。

とりあえず、リハビリ施設で歩けるようになったからとのことで、自宅での生活が可能だと言われて帰ってきたが、以前のように動けるわけではない。

完全に寝たきりになってしまった期間もあったためか、骨や筋肉がだいぶ弱ってしまったようにも感じる。

さて、これから状態が多少は良くなる事はあっても、大幅に改善していくことはない。老いはどんどんと進む。どこまでお世話しきれるのか、悩みつつ、考えつつ、でもストレス溜めないように、やっていくしかないだろう。


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