やっぱり雑草は伸びる

「雑草魂」なんて言葉もあるけれども、やっぱり雑草は強いね。

8月前半くらいまで頑張って庭の草取りをしていたけれども、その後は猛暑にダウンして、外の草取りをすっかりとさぼってしまった。

その後は、おばあちゃんの帰還に向けた家の中の整理やなんやかんやで、庭のことまで手と気が回らずに、1ヶ月以上放置してしまった。

そうして、昨日の夕方、家の周りをちょっとチェックしたら、家の裏の方で草が伸び放題伸びていた。草取りを頻繁にするのが面倒くさいから除草剤を何回か撒いておいたのに、そんなの関係ないとばかりに私の腰の高さくらいまで伸びた草もある。

もう暗くなってきたので草取りはしなかったけれども、やっぱり雑草の生命力はすごいと感じる。

とりあえず、人の手にかかって取られてしまったり、草を食べる動物に食べられたりしまっても、雑草にはどうにもすることができない。だからだろうか。種が落ちて、気温と水分が適切であれば、どんな隙間でも僅かな土を見つけて根を張って伸びてくる。

びっくりしたのは、コンクリートの上に2cmほど積もった土の上にワサワサと豊かに繁殖していた草があったことだ。

しばらく庭の手入れができないうちに、土埃が溜まってしまったらしい。コンクリートで覆ってあるはずの庭に、ワサワサと雑草が伸び放題で広がっていた。

最初は下がコンクリートだと気が付かなくて、葉っぱの部分はかなり伸びていたので、根っこがしっかりと張っているものだと思って力いっぱい引き抜いた。そうしたら、土から根っこを引き抜く手応えが全然なくて、土をまとって横に薄く広がった根っこが、フローリングの上のカーペットのように簡単にコンクリートから剥がれてきた。

地面のコンクリートには割れ目や欠けたところがなかったので、コンクリートの中までは根っこは侵食できなかったようだ。

それでも、上から見ただけでは、ペラっと簡単に剥がれるほど薄い土に広げた根っこだけで繁殖しているとは考えられないほど葉っぱが豊かに伸びていた。

どんなところでも、種が落ちて条件がそろえば生命をつなごうとする雑草の生命力の強さにある意味で感銘する。この力強さを例えて「雑草魂」というのだろう。ある意味で、身体も精神もとことんひ弱で吹けば飛んで流されてしまうような私には羨ましい強さだ。

さて、そうはいっても、我が家も人間様の住処なので雑草と共存するつもりもない。さて、時間を見つけてそのうちに、たくましい雑草様も刈らせていただくとする。ついでに、しばらく生えてこないように除草剤もしっかりと撒いておこう。


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