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知られざる鉢の中の事情②

無邪気になった母と外を歩くようになって、植物に興味が出てきたのだが、娘が無邪気だった保育園児のときは、手を引くので精一杯で、花を見ることはなかった。一体娘にとってはどんな親だったんだろう。今になり私も育ったということだろうか?

最近時のガーデニングに戻る。まず、狭い家で飾る余地があるのは、玄関を出たところの3段の階段だ。おしゃれとコスパのギリギリバランスのテラコッタの鉢を買ってきた。

まずは、ゼラニウムだな。我が家の過酷な環境で、比較的頑張るゼラニウム、それでも、数年にひと鉢枯らしてしまう。今もなんとか持ち堪えている鉢を植え替えた。わあ、上は貧弱なのに、根がいっぱい。よその、花も葉も華麗なのに鉢がさほど大きくないやつ、あれ根っこどうなってるんだろう。なんせ、うちの枯れたやつは、植え替えタイミングを逃して鉢が小さかったと思われる。

次に、買ってきて日が浅い、ブルーサルビアを植え替える。この子は水が好きらしい。意外とすぐ葉がしおれる。赤いサルビアは、あちこちの公共の花壇に咲いているたくましい花なのに、ブルーがこんなに毎日水をほしがるなんて。もっと保水力ある土がよかったのかな。

次にベゴニア。デイサービスのピンクが可愛かったのでピンクを買った。こちらは葉が厚手なので、暑さに耐性がありそうで、安心だ。もっとみっしり花を咲かせたいな。肥料かな。

そうだ、厳しい環境でもこれまで何回も咲いてくれたあの花も植え替えよう。写真で調べるとオスペオステルマム。そんな名前だったかな。
鉢から出してびっくり!
まるで蒸れた帽子をとったような熱気。ごめんよ。暑かったんだー。

こんな気温で小さい鉢なら、簡単に温度が上がる。考えれば当たり前のことなのに考えても見なかった。昼前の陰になる前のウチの太陽カンカンの前庭は、植物の「暑いよ」の大合唱に違いない。まったく無視していた。

根っこに対して土がこんなに少ないとは、花屋の鉢って、結構すぐに植え替えること前提の、仮のものだったのね。そんなことも知らなかった。花壇に植えようと思ったまま、ほったらかしだった。

ひとまわり大きい鉢に植えかえられて、土も増えて、ひと息ついてくれたかな、オスペオステルマム。

つづく

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