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陰翳礼讃を体験してみる

谷崎潤一郎氏の著書に陰翳礼讃と云う書物があります。
2018年に発行された本では、写真家の大川裕弘氏が撮影した写真が差し込まれている。この文章と写真で一層陰翳の世界が思い描けるようになった。

この本は実に感慨深い所があって、少し読んでは『う〜〜ん』とか『あ〜っ』と小さな息を漏らしてしまうほどである。

私もこの世界を体験したい!!!
いっそ、作ってしまおう! と思い立ち、家にあった黒竹を切り、照明を作った。


自作の照明と金屏風

竹なので多少の曲がりはあるが天然素材にはあじがある。

照明の上には昔の白熱電球を付け、和紙でシェードを作った。

和紙を透かして光が仄かに周りを照らすのは良いものです。
蝋燭の灯りなら、尚良いが火災のリスクがあるので使用は出来ない。

光が金箔に反射して、小さな灯りでも十分に当たりが見える。
端の方は見えないくらいが丁度いい。

部屋は北側なので強い光は入らないが、障子を付けて一層光を和らげてみた


障子と掛け軸

カーテンがなんとも無様でした。
カーテンを外した方がしっくり行くでしょう。
と、この記事を書きながら思った。

床にはやはり、畳
全面畳なら良かったけれど、今の住宅事情では畳は少ない。
そこで、カーペットのように敷けるものを用意して一部だけでも畳にする

翳り

この様な空間に一人座って、お抹茶などを啜っていると妙に体の中にある遺伝子が騒ぐのである。人間が昔から経験してきた自然の営みの様なものを感じるのだろうか。

それが、ここ150年くらいでガラリと変わってしまったのだから、心や体の切り替えも上手くいかないのが当たり前のようです。

私も歳を重ねて日本の良さをやっと理解しようとしてきたのかもしれません。若い時はヨーロッパやアメリカの文化や習慣、生活様式に憧れるものです。それも良いでしょう。いろいろなものを吸収するのは良い事です。

今私は、残りの人生を鑑みると無理をせず逆らうのをやめ、自分の心の向くままに歩んでみようと思うのでした。

人は「生まれた時は4本足、やがて2本足になり、3本足で死んで行く」と聞いた事があります。

3本足になる前にことを始めましょう!!
この続きは次の記事で。

いつも、爺いの独り言のような文章にお付き合い頂き有り難う御座います。

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