結婚、おめでとう。
光明寺の長女、桜子ちゃんの結婚式。僕が23歳で弟子入りして住み込みを始めたとき、桜子ちゃんは10歳くらいだったわけで、時の流れを感じる。お相手は、お坊さんではなくて、ビジネスマン。なんの因果か、僕に披露宴での主賓スピーチ(新郎側・新婦側、各一名のみ)の大役が回ってきたので、ずいぶん頭を悩ませた。
人前で話すことは慣れているとはいえ、お坊さんだけに、おめでたい席は不慣れだ。しかも「5分以内で」との厳命もあり(実際、聴衆も長い話は嫌だろう)、なおかつ、お寺の看板にふさわしいおよそ結婚式のスピーチに要求される基本要素はちゃんと抑えた上で、お寺のことを良く知る人でしか話せないエピソードも盛り込みつつ、わざわざ松本さんにお願いするからには一捻りあるメッセージが欲しい、という暗黙の期待を感じる。
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結婚式のスピーチは、たいてい「ご結婚おめでとうございます」から始まる。それはいいとして、しかし、一つ、大切にしたいと思うことがある。それは、「なぜ、それがおめでたいのか」を、ちゃんと問うことだ。
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