クリスマスから年末にかけての空気感に
街がきらめき、ざわざわする。
あの感じ、懐かしいなと。
毎年あるのだが、懐かしい。
人が増えるよう、活気が増え、元気になる。
歳を重なるたびに楽しさの質が変化して、けれどいつも新鮮で少し日常とは違う。一年に一度だけ必ずくる非日常的な時期である。
誰にでも共通している期間は、案外ない。
人それぞれ時間の流れやプロジェクトの進行具合は異なる。しかし365日が1年であるのは共通である。
その365日の密度は人によって違うのは言わずもがな。
年が明けると一年のはじめであり、よし始めるぞと計画を立てたり目標を決めたり前に進む雰囲気が明るい時間帯に溢れている。
クリスマスから年末にかけてはどちらかと言うとふりかえりの時期であり後ろを向いている。過去に目を向けている。夜がきらめき、夜に人が集まる時期である。
やり残したことをやっていい時期であり、やらなければならないタスクから解放される唯一な時間。そんな空気感が街に漂い、そんな統一した雰囲気に街単位で浸れる珍しい時である。
気楽になんも考えずに流され漂い、だらだら浮遊してもいい時間。ただ深呼吸ともため息とも分からない大きな息ができる時期を満喫したいところだな。