【クラシック音楽は楽しい】②プロコフィエフ
あたくし、オジおばさんが専門的知識がないのにクラシック音楽を語るシリーズ第2段。
今回はプロコフィエフを語ろうと思う。
セルゲイ・プロコフィエフ(1891年-1953年)はロシアの作曲家だ。
一言でいうと「根暗な皮肉屋、アゲアゲを装う」というイメージだ。
「ピーターと狼」がいちばん知られているかもしれないが、オジおばさんが1番好きなのが、「バレエ音楽シンデレラ」だ。これほどまでに踊りや動き、物事やシーンの描写を描いている音楽はないのではないか。
コミカルな描写、優雅な描写は言うまでもないが、12時になるときの旋律は、時計が針を刻む描写や緊張感、焦燥感、名残惜しさが見事に表現されている。
近現代的でありながら古典的な要素も感じられる作風がよく感じられる曲だと思う。
「ピアノ協奏曲第3番」も大好きだ。
ゆったりと始まるかと思いきや、突然とハイスピードに変化する。
「根暗が無理矢理アゲアゲにいくぜぃ」
と息巻くけど、根暗を隠しきれなくて焦っているかのような第1楽章。テンポもコロコロ、リズムもコロコロ変わる。
「いったんトイレ行って落ち着きますわぁ」的なことも感じられて、トイレで鏡をみながら、
「今のでオレ、大丈夫やったかいな?ひかれてない?合わさられてる?」
と自問自答している姿が目に浮かぶ。
第2楽章は、酔っ払ったからちょっと外の風にあたりに行っているような感じ。冷静になった自分との葛藤している主人公が、鬱に入ってしまうイメージ。そこにパリピの友達が呼びにきて連れ戻されていく。
第3楽章は、独特なリズムでぎこちなく周りと溶け込もうともがいているが、どこかで吹っ切れて、「わっひゃー楽しんじゃえぇー」的で激しいフィナーレを迎える。
アクセントの付け方と和音が独特なんだろうか?曲を聴くだけで、プロコフィエフとわかる曲が多いと感じる。
短い曲だか「行進曲 作品99」は、軍隊を馬鹿にしたようなコミカルな曲だ。1 2 1 2と1にアクセントをつけるところを1.5、2.5にアクセント、スネアドラムをつける箇所なんかは、見掛け倒しの体制批判も含んでいたのではないかなぁとも思える。
ちょっととっつきにくい作曲家かもしれないが、「行進曲 作品99」や「ピアノ協奏曲第3番」を聴くと、プロコフィエフの面白さを感じられるかもしれない。
ぜひものは試しと聴いてみていただきたい。