Day1基調講演 Google Cloud Next ’19 in Tokyo
Google Cloud Next'19 in Tokyoまとめはこちら(その他のGCN19のセッションへのリンクもこちらの記事から飛べます)
【このnoteで言っていること】
・Day1基調講演で個人的に印象に残ったポイントのまとめ
DeNA 南場氏 × Google Cloud
・実は最初の頃(1999年頃)は"ものづくり"を軽んじていて、作ることはDeNAで内製せずに丸投げをしていた。
→反省。アウトソース依存から脱却するためにそこからエンジニアを採用し、2000年には内製体制が整った。
→1日50億、1秒で数十万のリクエスト、3000台のサーバを数十人のインフラエンジニアで管理
・オンプレ vs クラウド
経営会議で「これは宗教なの?」と質問
品質(Quality)はオンプレもクラウドもほぼ同じ
費用(Cost)はオンプレに軍配
納期(Delivery)はクラウドに軍配
DeNAは永久ベンチャーを掲げているため、コストパフォーマンスは常に追っていきたい。クラウドを今のまま使うと費用はオンプレの3倍になるが"クラウドを使い倒す"ことができればコストはオンプレに近づく。
最終的にクラウドシフトしたポイントは、人材。CTOが「技術者に創造的な仕事に集中してもらいたい」と言及しクラウドへ移行することを決定した。結果的にこれまでのオンプレ時代の技術を活かしてGCPのカタログスペック以上のリクエストを出すことが出来た。
GCP × FinTech
●メルペイCTO 曾川氏
自称「○○ペイ」を日本で最も多く作った人(メルペイとLINE Payは曾川氏が作った)
・メルペイ創業から15ヶ月でプロダクト・組織のスケールアップを図る必要があった。
・メルペイのミッションは金融サービスという仕組みを利用して、お金がある人もない人ももっと自由にやりたいことを達成する"なめらかな社会"を作ることである。
●Accenture 関戸氏・ふくおかフィナンシャルグループ(FFBG)永吉氏
・メルペイも含めて、全体的に基調講演で金融系のジャンルの話が増えている。
・1994年にビル・ゲイツが発言した言葉「銀行機能は必要だが、今の銀行は要らない」
・FFBGはAccentureが作ったMAINRIという基盤をベースに東京-福岡間でアジャイルなR&Dを実行。新しい金融の姿を目指す「ノアの方舟」になろうとしている。
・現在はWallet+といった「お金の見える化」ができるアプリの開発や、my Coinといったブロックチェーン基盤を使ったポイントサービスを提供。
GCP × ゲームエンターテイメント
●ガンホー CTO 菊池氏
・mspoというゲームに勝つとギフト券等と交換ができるポイントがもらえるサービスはGCPサービスをフルコミットで利用
・GCPは広告サービスとの親和性が高く、連携をさせて分析をしやすい。
→Googleならでは
・スクエアエニックスのドラゴンクエストウォーク(ドラクエGO)もGCPがサポート
⇒データアナリティクスや機械学習等、ゲームは特に最先端の技術をフル活用する先進的なエンターテインメントである。
モダナイズ・モダナイゼーション
・企業の情報システムで稼働しているソフトウェアやハードウェアなどを、稼働中の資産を活かしながら最新の製品や設計で置き換えること。
・今回の基調講演で頻出した単語である。
・現在80%のワークロードがオンプレ、75%がマルチクラウド/ハイブリッドクラウドを導入することを想定している。
・Anthosはオンプレでもクラウドでも一貫性のある体験を提供する。
・Migtates for Anthos はオンプレをGKE上に簡単に移行できるサービス。
・コマンド1行で仮想マシンにあったアプリケーションをコンテナに変換し、Anthos上で利用できるようにモダナイズしている。
・Cloud Runが東京リージョンで提供開始。Cloud CodeというVS Codeに近いIDEでクラウドネイティブなコードをかけるサービスや、Cloud SQL for SQL Serverもまもなく日本でリリース予定。
・ディレクトリ依存型のアプリケーションをクラウド化できる Managed Services for MSAD。
GCP × MaaS
●JR東日本 取締役副会長 小縣氏
たくさんモデルが出てきたので、モーメントに纏めました。
Day1基調講演まとめ
・GCPでFintechやゲームエンターテインメント、MaaSの進化が加速する
・全部GCPに移行しなくても良いから、Anthos使ってGCPの優れている部分はいっぱい活用してね
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