
炭水化物とは?
炭水化物=糖質?
どんなものを思い浮かべますか?米やパスタなど思い浮かべると思います。そして、お菓子や甘いものなどもまた米とパスタと同じく糖質に一括りにしている方も多いのではないでしょうか?ここで炭水化物とは?そもそもなんなのか見ていきたいと思います。
一般的には、糖質と食物繊維を合わせたものとされています。糖質だけをイメージし炭水化物を積極的にカットされがちですが、炭水化物を少なくし過ぎると弊害も出てくる恐れがあることもあります。
炭水化物の種類も様々な種類があります。種類分けしてみてみましょう。
《分類》
炭水化物=糖質+食物繊維
糖質は体に悪いというイメージがあると思いますが、食物繊維はどうでしょう?食物繊維にはすごく大事な役割があります。糖質は取り過ぎれば毒になりますが…。あくまで取りすぎにに注意ということです。
「食物繊維」
食物繊維は消化、吸収されずに排便などで排出されます。食物繊維が不足すると排便ができず、デトックス(毒素を出す)ができなくなります。排気ガス、重金属、食物残渣、腸の憩室、の掃除などの腸内環境を整える役割があります。その中で下記の不溶性と水溶性と分類されます。
水溶性食物繊維
《特性》水に溶ける性質を持つており、水に溶けるとゼリー状になるのが特徴です。
《成分》ペクチン、難消化性デキストリン、難消化性オリゴ糖、マルチトールなどがあります。
不溶性食物繊維
《特性》水に溶けない性質を持っており、腸や胃の中で水分を吸収して膨らむのが特徴です。
《成分》セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどがあります。
「糖質」
糖質の種類も様々な種類があります。どんな種類があるか?
糖類→単糖類と二糖類を合わせたもの
単純炭水化物→糖類と少糖類を合わせたもの
複合炭水化物→多糖類と食物繊維を合わせたもの
組み合わせによって上記の3種類で呼ばれます。糖類は下記の表の様に分かれます。
《機能》
「エネルギー源」
糖質の役割は、ぶどう糖しかエネルギーとしない組織にぶどう糖を運ぶ役割があります。※ぶどう糖をエネルギーとする組織→脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣、酸素不足の骨格筋、特に、肺の粘膜、神経組織の内膜、目の水晶体、血管は糖質のみしかエネルギー源にできないため、糖質は極めて重要です。
不足した場合は、肺気腫、神経痛、白内障、動脈硬化、腎炎、腎不全などの発症の恐れがあります。
体内では、糖質をグリコーゲンとして肝臓と筋肉に貯蔵しています。
貯蔵されるグリコーゲンの量は、肝臓で約100g、筋肉で約250gと限界があるため、過剰に摂取した糖質がグリコーゲンとして貯蔵されなかった場合には、脂肪組織において中性脂肪として蓄積されます。
「たんぱく質節約作用」
身体の作用として同化・異化と二つの作用があります。たんぱく質、糖質、脂質などの有機物を分解する作用→カタボリズム、その反対の合成する作用→アナボリズムといい、両方をメタボリズムと言います。基本的にはたんぱく質の異化をなるべく抑えることが重要になります。そのため、他の栄養素をうまくエネルギーとして使うことが重要になります。
1日の必要なエネルギーとして糖質や脂質が不足するとたんぱく質の異化する作用が強くなります。逆に脂質と糖質が十分に取れているとたんぱく質の異化を最小限に少なくなります。
これをたんぱく質節約作用と言います。
たんぱく質の分解を抑えるためには、エネルギー源として十分な糖質を摂取する事が必要です。
ダイエットや筋肉をつける上で、効率よく糖質を使うことでより効果が増して来ます。炭水化物を改めて見直してみても良いかもしれませんね。