小説の書き方とプロセス③(書き進め篇)
前回はどう物語をドライブさせていくかでしたが、
今回は、具体的にどう進めていくのかに触れていきます!
どの道具を使って書くか?
手書き原稿用紙 or PC
まず、原稿用紙で書くか、PCかで分かれると思います。
今の時代はPCで書いている人が殆どじゃないでしょうか?
僕もPCです。
理由は、第一に、書き直し、挿入、改行などの編集作業が容易だからです。
第二に、手書きよりもPCの方が速く書けるからです。手書きで速く書こうと思ったら字が汚くなってあとで読めないことがあるのもあります(笑)
第三に、管理が楽だからです。PCだと、複数媒体で作業も保存することも可能です。ファイルで送れば複数人に一度に読んでもらうことも可能です。
まあ、今でも公募要項には400字詰め原稿用紙200枚から300枚みたいに、原稿用紙換算されていたり、
手書き原稿用紙は、魂が籠り易いだとか、作家性が染み出すとか、偉人になった後に展示しやすいとか、良い所はたくさんあると思います。
使うソフトはWordを使っています。
他のエディットソフトを多角的に比較して選んだわけではないので、積極的理由はないですが、まったく不便はないですし、特に改善してほしい所もないですね。
仕事でMicrosoft Officeを使っていたので、基本操作やショートカットキーが分かっていて楽だというのが大きいです。
あとは、小説ノートみたいなのもつけて、小説のアイデアやら思ったことやら、分析やら、視覚的イメージを絵にしながら、ノートに書きつけています。
具体的な書く形式
僕は最初は、横書きで書いていきます。
横書きの方が、勢いをそのままに書き進められるからです。モメンタムのなすがまま書けますね。
その際には、各シーンごとに題名というかストーリーイメージを付けて書いていきます。
例えば、こんな感じで、まとまりなくこういうシーンかなというものを書きながらやっていきます。
〈主人公とヒロインが出会うシーン。出会うものの擦れ違う。父権的な世界観が逆転しつつある空気感の中。男女の狭間で揺れている。ヒリヒリした日差しの中、ひりひりした焦燥感とともに。プンクトゥム性を重視しつつ。〉
↑ 適当に書きましたがこんな感じで、タイトルとシーンを伴奏させつつ横書きのままストーリーの8割くらいまで書きます。
そこで一旦、印刷して、見直しつつ、赤字で書き直しポイントを整理していきます。
でストーリーの9割くらいまで書いたら、今度は、縦書きに移行します。
縦書きは、リズムや表現を洗練させていく上で適しています。
基本的に小説は、最終的には縦書きで読まれます。
読んだ時の印象を良くする為に、読みやすくするために、
不要な部分を削ったり、表現を変えたり、シーンを挿入したり、メタファーを修正したり、と縦書きで洗練させていきます。
物語が最後まで到達したら、全部を読み返します。
そして追加で必要なシーンをすべて書き終えたら、初稿の出来上がりです!
そして印刷し、信頼できる人達に読んでもらい、感想をもらいます。
その間、小説を寝かせます。
寝かせることで、より客観的な眼で小説を見ることができ、粗に気が付くことができます。
また感想をもらうことで、他人が引っ掛かるポイントを知ることができます。
そうして、ごつごつした部分にやすりをかけていき、校正を行っていきます。
で書き直し終えたら、最後また印刷して見直し、最終校正とします。
紙で印刷してみると、PCで見ている時と印象が違い、修正した方がいい箇所が見えやすくなります。
携帯で読んでも印象が変わるので、携帯で読んで修正をかけることもします。
PC以外のいつもと違う媒体で見ることのメリットですね。
こういったプロセスを経て小説が出来上がります。
出来上がったときには、作品を生み出した!と感無量になります。
小説という一つの世界を創造した、小さな神になった感覚でしょうか←
以上がどう書き進めていくかの概略でした。
次回は小説家としてのインプットとアウトプットについて書いていきたいと思います。
ARIGATO,
Shota Arai