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健康的なビジネス・不健康なビジネス

健康的な起業と、不健康な起業があると思っていて。ジャンクなビジネスが、まだまだ一般的なことに、ぼくは問題意識があったりします。

健康的なビジネスは、溢れるビジネス。やればやるほど心身ともに元気になる。ずーっと続けたいと思える。家族やプライベートも大事にできている。売上に関係のないやりたいこと、生産的でないやりたいことをやれる余裕もある。そんな感じ。

不健康なビジネスは、疲れるビジネス。ずーっと続けるとしたら、無理かもって思う。自分は元気でも、周りの従業員や家族に不調が現れることもある。仕事に関係ないことをやるのが不安。売上に追われていつも焦っている。そんな感じです。

売上をあげたら幸せになれる?

起業支援の世界では「売上が正義」という文化がまだまだ強いです。

でも、売上を最優先にするとしたら、自分が使える資源だったらなんでも使った方がいい。余白があるんだったら、全部突っ込んだ方が売上はあがる。そういう話になってきます。

ただですね、基本的に人間って、売上のために生きているわけじゃないはずですよね。売上と幸せどっちが大事かって言ったら、幸せなんじゃないでしょうか。幸せに役立つから、売上に意味があるわけですよね。

でも、不思議なことに、その大前提がいつの間にかどこかにいってしまう。そういうことが、世の中のいろんなところで起こっているなあ、って思うんです。

不健康なビジネスの3つの原因

「不健康なビジネス:疲れるビジネス」の原因として、大きく3つあると思ってます。願いとズレている、個性とズレている、そして、他者と分離していることです。

❶願いとビジネスがズレている

先ほど問いかけた「売上と幸せはどっちが大事?」という問いは、ここに関わります。

ぼくは、願い=いのち、と考えています。人は、願いに向かって生きています。願いが生きる目的です。願いと繋がらないことは、長く続きません。願いと繋がっていない人は、はやく年老いていきます。

すべては、願いのためにある。ビジネスも、願いのためにある。

何のためにビジネスを、そもそもやっているのか?それを忘れてはいけないわけです。そして、その目的に対して、一貫したビジネスをすることが大事なわけです。そうしている限り、イキイキとした感覚が溢れてくるはずなのです。

仮に売上が上がっていたとしても、そこに願いがなければ、疲弊することになります。願いを失ったビジネスを何とか続けようとすることは、不健康である、ということです。

❷個性とビジネスがズレている

自分自身の個性と、ビジネスがあっていないと、疲れます。自分と合っていない商品の提供、あっていない顧客の選択、あっていないビジネスモデル、そういうものはすべて、不健康です。

無理な努力を続けていないだろうか、そもそもその努力は本当に必要なのか。

自分自身の才能は、本当に発揮できているだろうか。できるけど疲れることを、手放すことはできないだろうか。

人生のサイクル的に、今は走れる時期なのだろうか。それと本当は、休息をとりたい冬のような時期ではないだろうか。

そう考えれば、売上の上がるビジネスのカタチではなく、自分の個性にぴったりはまったビジネスであることが健康的だということになりますね。

❸他者と分離している

個性について❷で話しましたが、個性は繋がりなしに活かすことはできません。自分のデコボコを補ってくれる人がいるから、個性は活かすことができるのです。

分離してしまうのは、繋がりの重要性に気が付いていないという場合もありますし、重要性には気が付いているけど、繫がりかたが分からないとか、繫がるスキルが足りないということもあります。

ここでいう繋がりとは、機械的な繋がりではなく、愛を伴った繋がりを言います。有機的な結びつきです。

機械的な繋がりでは、機能的な役割の代行にしかならないので、自分本来の能力を活かしきるのは難しいでしょう。

「助けてあげたい」「協力したい」「応援したい」という気持ちの上に、協力があるから、個性は活かしきれると考えています。

健康的なビジネスを実現する3要素

先ほど、不健康なビジネスの3つの原因として紹介しましたが、逆にいえば、健康的なビジネスを実現する3つの要素と表現することもできます。

それが、願い・個性・繋がりです。​

❶願いと繋がったビジネスであり、やる目的が実現されるビジネスであること。

❷個性にぴったりとはまり、活かされるビジネスであること。

❸愛を感じられるような仲間や顧客との繋がりがあること。

この3つが実現されれば、健康的なビジネスになります。

ちょっと、想像してみて欲しいのですが、生きている目的が果たされ、得意なことを発揮して貢献することができ、愛を感じられる協力体制があるのをイメージしたら、ちょっと楽しくなってくるのではないでしょうか。

こう説明するとシンプルなのですが、実際に実現することは、割と困難なことでもあるのです。困難なだけで、もちろん無理ではないです。

なので、長期的に腰を据えて取り組んでいくことにはなります。その理由を説明していきますね。

健康的なビジネスが難しい6つの理由

❶認識しにくい

まず「不健康的なビジネスをしている」ということに、気づくことが難しいです。そもそも、こういった概念自体、発信する人は少ないですし、ネットで調べても見つかりません。

起業コミュニティでは「売上があがる」ことが正義で、それを成している人は尊敬されます。健康的かどうか、という目線で見る人は少ないですし、だからここに課題を見出すこと自体、難しいです。


さらに、3つの要素まで話をおろすと、更に話は複雑になってきます。

*自分は何を願っているのか、ということに気が付きづらい
*自分はどういった個性があるのか、に気が付きづらい
*どのような繋がりが必要なのかは、願いと個性が分からないと見えない

ということなんです。


ただし、この記事を読んでいるあなたは、少なくとも、健康的・不健康的という概念を仕入れているので、一歩進んだことになります^^

❷カタチにするのが難しい

願い・個性・繋がりが明確になったとして、次にそれをビジネスに落とし込む必要があります。

どんな商品、ビジネスモデルだったら、願いが果たせれ、個性が活かされるのか。またどんな繋がりがあると実現できるのか、というところまで具体化しないといけないわけです。

それは世の中一般的なビジネスの「正解」を仕入れても実現できないので、自分に合わせてカスタマイズする知識と創造性が求められます。

願いや個性や繋がりの専門家は、ビジネスの専門家ではないので、そこもまた、難しい要因となります。

❸明確な意図が必要

これまで説明してきたのを読んできて、薄々わかってきたでしょう。とってもめんどくさいってことに。笑

だから、時間がかかるし、コミットしないといけないんですよね。よし、健康的なビジネスをするぞー!!って、決めて優先順位をあげないといけない。

ゆえに、多くの人は結局、目先の利益に追われていて、簡単に結果を出せる方向に流れてしまうんです。

❹プロセスの設計が必要

健康的なビジネスには、ビジネスモデルだけではなくて、どのように取り組むのか、というプロセスの設計が不可欠です。

プロセスって言うのは、時間の使い方やライフスタイル、具体的にいつどのように人に頼るのか、ということだったりします。

❷のカタチにするのは、ある意味設計図といいますか、こういうカタチが実現できたらベスト!!というゴールの話になりますが、プロセスはそこに至るまでにどのように取り組むかとか、日々の生き方です。

例えば、1日仕事をするのは6時間以内、1年に3か月は休んで他の期間で必要な目標を稼ぐ、朝と夜は瞑想して、食事はこうする、とかとかです。

健康的にビジネスをするには「やってはいけないこと」を明確にする必要があります。そうじゃないと、簡単に、スイッチが入ったら働きすぎになってしまうからです。

❺意識の作用

そもそもどうして、仕事に追われてしまうかっていたたら、未来や自分を信じていないとか、漠然した不安があって、払しょくしたいからとか、そういうことがあるからです。

スキル的には、これまでの❶~❹を仮にできる実力があっても、心の闇に縛られていたら、実行できないですし、やりたい気持ちがあっても、途中で折れて最後まで成せないことになります。

今の行動は意識から生まれているので、自分の闇の根源にあるものを見にいこうとする姿勢が、必要になる場合も多いかな、と思います。

❻支援者が少ない

こういった具体的な話ができて、支援することができる人は、残念ながら世の中で少ないと思います。
部分的に支援できる人はたくさんいますが、専門家同士の見解がぶつかったり、対立することがあるので、そこがまた難しいですよね。

ですので、自分自身で健康的なビジネスを目指すぞーっていう意志をもち、いろいろな人の力を借りながら進めていく積極性が必要になります。​

難しいからこそ・・・

と、ここまで読んで、けっこう困難を感じたのではないでしょうか。ごめんなさい、絶望させたいわけではないのですが(;^ω^)

でも、健康的なビジネスという考え方自体が広まっていって、支援できる人が増えていって、ビジネスの世界の文化が変わっていったらいいなあと思っていて、だからこそ、今回まとめてみたところがあります。

ぼく自身、微力ながら活動を始めていけたらいいなあ、と思っているところです。

この切り口でサポートしたことはまだないので、これからモニターとかも募って、実験しながら進めていきたいなあ、って思ってます。

健康的なビジネス、一緒に進めていける仲間が増えていったら嬉しいです♪

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