妻のトリセツ 〜女性脳を考える入門書〜
『読書感想』
男性目線の夫婦関係の入門書。
タイトルがキャッチーですよね。
文字数も少なめで区切りも多く、
体系立っていて非常に読みやすかったです。
実は、本書を読み終え、この記事の執筆中に
“夫婦喧嘩”がございました。
きっかけは些細なこと。
お互い言いたいことを吐き出しました。
そのときにやっと「本書の伝えたいこと」
が理解できた気がしました。
『察してあげる、褒めて認めてあげる、
ときに特別扱いして、優しく想いを伝える』
「家政婦のような気持ちで家事をしている」
妻はそう語っていました。
それがとても悲しく申し訳なく思い、
「何か手伝えることはないかと?」聞いてみました。
その返答は、
「何かしてほしいというより、もっと気遣ってほしい」
と妻は語りました。
「大丈夫?、手伝おうか?、いただきます、ご馳走様、ありがとう」
妻が求めていたのは些細な思いやりの言葉でした。
確かにぼくは思いやりの言葉を伝えていませんでした。
気遣いがありませんでした。
本書を手に取った男性は
『もっとパートナーを理解したい』
『夫婦関係を改善したい』
という気持ちがあると思います。
その気持ちを大事にしてほしいです。
『相手のせいにするのは簡単です』
だけどそれでは何も変わらない。
何もよくならない。
これは僕自身に向けている言葉です。
まずは自分から変わります。
自分から変わって、パートナーが幸せになれば、
それは自分の幸せになるはずです。
まずは『気遣い』から始めます。
『妻のトリセツ』
書かれていたのは取扱説明書ではなく、
パートナーへの気持ちが試される指南書。
そんな一冊でした。
『心に沁みた言葉〜言葉の燈〜』
「理不尽な不機嫌」
男性に期待し続ける女性は死ぬまで続く。
「怒り」は「期待」の裏返し。
女性は、共感されるとストレスが解消される脳の持ち主なので、
共感こそが、相手の脳への最大のプレゼントなのである。
妻を説得する上で特に大切なのは、
相手のデメリットの反対、それによって得られるゲイン、
つまり「手に入れられるもの」を提示することが重要だ。
娘の「自我のリストラ」は父親の責任
自我が強すぎる女は本当に生きにくいのである。
「自分の正義」が、この世の正解のすべてではない。
そのことを、深い愛情をもって知らしめることができるのは、
父親だけかもしれない。
さらに「夫のプロ」を目指すなら、
「名もなき家事」の存在を知覚することから始めよう。
ところで、「〜っぱなし」に
妻がキレる理由がわからない男性には、
ぜひ、こう考えてもらいたい。
「妻が家庭でやってほしくないことは、
すなわちセキュリティ問題なのだ」と。
夫が気づかない「妻を絶望させるセリフ」
①だったらやらなくていいよ
②つまりこういうことだろ?
③おかず、これだけ?
④今日何してたの?
⑤いいな〜君は。一日○○(子どもの名前)と一緒で」
以上の中で特に注意のなが④と⑤だ。
心は肯定ー事実も肯定
心は肯定ー事実は否定
妻だけでなく、このルールは女性の部下にも使える。
楽しみには予告と反復を
感謝するより、分かっていると伝えよう。
結果よりも、プロセスを重視する女性脳は、
夫や家庭のために、毎日繰り返し行う家事を大切にしている。
「ありがとう」というのが難しい夫は、
妻が継続してやってくれていることに対して
「君がずっとしてきてくれたことをちゃんと分かっている」
と伝えよう。
口うるさいのは、一緒に暮らす気があるから
察することが愛だと思う女性脳。
褒めて、認めてもらいたい女性脳。
自分だけを特別してほしい女性脳。
ときには、愛の言葉や甘い優しい言葉も欲しがる女性脳。
本当にいい夫の条件
実は、脳科学的に「いい夫」とは、
ときに妻の雷に打たれてくれる夫のことだから。
夫が完璧だと、その放電先が子どもや自分に跳ね返って
鬱に転じたりして、危なくてしょうがない。
いい夫とは「おおむね優しくて頼りがいがあるが、
ときに下手をして、妻を逆上させる男」にほかならない。