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甲状腺疾患と向き合い自分を信じて乗り越えていく生き方

こんにちは、豊(ゆたか)です。
ごくごく普通の会社員。日々忙しく仕事に追われています。
そんな私は3年前から橋本病を患い、昨年バセドウ病も発症しました。
通常はどちらかなのですが、どちらも患っています。

そんな私の私生活と会社での過ごし方を記事に書いていこうと思います。
同じような症状に悩まされている方の背中を押せるような記事にしていこうと思いますので、どうぞ一読してみてください。

はじめに
2つの病の説明から

橋本病
橋本病とは、甲状腺に炎症が引き起こされることによって徐々に甲状腺が破壊され、甲状腺ホルモンの分泌が低下していく病気のことです。慢性甲状腺炎とも呼ばれます。

原因は免疫異常と考えられています。免疫は通常自分の体を守るはたらきをしますが、橋本病では異常の生じた免疫が自分の甲状腺の組織を攻撃することにより、甲状腺に継続的な炎症が現れます。なぜこのような異常が起こるのかは分かっていませんが、体質やストレス、妊娠、出産、ヨードの取りすぎなどが関与していることもあります。

バセドウ病
バセドウ病とは、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが多くなりすぎてしまうことにより、体重減少や脈が速くなる頻脈など全身にさまざまな症状が現れる病気です。

甲状腺とは喉仏の下にある臓器で、新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌するはたらきがあります。

バセドウ病の主な原因は、免疫に異常が生じて自らの甲状腺を攻撃するタンパク質(抗体)が体内で作られてしまうことです。作られた抗体が甲状腺を刺激することで甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。なぜこの抗体が作られるのかはまだ分かっていませんが、体質のほか疲れやストレス、妊娠などが関係しているといわれています。

二つの共通する症状としては、だるい 疲れやすい むくみやすい 扁桃腺が腫れている 物忘れが激しい などです。

私は今メルカゾールという薬を飲んでいますが、最初の1〜2ヶ月間は激しい目眩と全身のだるさに見舞われました。
今はその症状は落ち着いていますが、現在全身の筋肉の硬直(つりやすい)・むくみ・疲れやすい・物忘れの激しさ・考えがまとまらないという症状があり、私生活もそうですが、仕事への影響が懸念されています。

〜病を患うまでの経緯〜

前回所属していた支店は非常に厳格で、全国でも優秀な人たちが集まる支店でした。
そのため、偶然配属された私は周りについていけず、日々上司からの圧力と周りからのストレスに悩んでおりました。

そのストレスがたたってか、健康診断で甲状腺に異常が見られるようになり、経過観察程度だった症状が、3年後にはすぐに医療機関で診てもらうよう緊急性を帯びたE評価になりました。すぐに専門医へ診てもらった結果

先生:橋本病とバセドウ病を患っています!!!

私:はしもとびょう??バセドウ病??
何ですかそれ??

症状についての説明後、すぐに思い当たる節があることに気づきました。

最近物忘れの激しさや、考え事がまとまらなかったり異常に疲れやすく、あといつも扁桃腺が赤く腫れている。
加齢による症状だろうか・・・と思っていた。

そうではなく、二つの症状のためのものだと理解した私はとても安堵したことを覚えています。症状が治れば、今前通りに仕事も出来るし私生活にも影響がない。本当によかった。そう思っていました・・・

〜投薬治療を開始〜
メルカゾールという甲状腺治療でよく使用される薬を処方してもらい、治療が開始されました。
投薬治療は最低でも2年間かかり、最初の数ヶ月は2週間に1回程血液検査を行います。白血球数値に異常があった場合、投薬治療を中止し他の治療方法を検討しなければならないからです。

他の治療方法は、甲状腺切除手術を行う方法ですが、とても過酷で一生涯治療が必要となります。
ですので、血液検査で異常がないか慎重に診ていく必要があります。

薬の副作用について
私が感じた副作用について下記にまとめます。
1、強い目眩を感じる
2、全身がだるい
3、足がよくつるようになる
4、物忘れが激しい
5、考えがまとまらない
6、全身が疲れやすい

仕事と私生活への影響と対策について

負けるかこんちくしょー!!

仕事への深刻な影響
症状が発覚する少し前に、私は他の支店へと異動となりました。
勿論、新しい仕事を覚えていくわけですが・・・
猛烈な目眩とだるさで集中が出来ない。
説明を受けても、すぐに記憶から落ちていく感覚がありました。
聞いたことも何度も聞いてしまう
電話を受けても誰からかかってきたのか分からなくなってしまう。

私生活で起こった影響
夜中によく足がつるようになりました。すごく痛くて何度も起きてしまいます。そのうち足だけではなく、全身がつるようになりました。
ある時は、あくびをしたら舌がつりました。半日は痛かったです。
引越しも兼ねていたのですが、非常に段取りが悪く、やらなければならないことがまとまらず大分バタバタしました。
数日はインフラが整わず大変な思いをしました。

こんな症状を抱えて一人で生きていけるのだろうか
漠然とした不安を抱えて、いつ何時自宅で倒れてもおかしくないと考えた私は、会社の上司へ症状について相談しました。

反応は、あまり理解されませんでした汗

配属された支店は開設されたばかりで、正直それどころではなかったのです。それはそうだろうな・・・と半ば諦めの気持ちでいました。

同僚も同じで、サポートがあるのかと期待をしましたが、非常に甘い考えだったと痛感しました。皆余裕がないのです。私はただのお荷物であることが分かりました。

この先、キャリアのことも考えていかなければならない大切な時で、これから二つの症状とどのように向き合っていけば良いのか悩みました。

私の現在取っている対策をまとめました。

仕事の対策方法

1、説明されたことは、とにかくメモを取る。細かく詳細も兼ねて常にメモをとりまくる!!そしてあんちょこにまとめて、作業をする時は毎回そのあんちょこ通りに作業する。決して前と一緒の感覚で仕事が出来ると思わずに、知ったかぶりはせず、安心してあんちょこを見ればちゃんと作業ができる状態にしておく。忘れてしまってもこれで安心。

2、頼まれごとは付箋に書いて、作業が完了するまで目につくところに貼っておく。

3、見直しを最低3回は行う。何度も見直してもOKとする。作業はゆっくりで構わないと自分に許可しました。

私は今まで、大量かつスピード感を持って仕事をする内容に従事しておりました。そのため、ミスも目立ち自分でも何とかしないといけないと思っていました。今回の病気をきっかけに仕事のやり方を変えていこうと決意したのです。ミスなく慎重に丁寧に仕事をこなしていく。
当然のような方法と思われるかもしれませんが、今回が私の学機会だったようです。

私生活の対策方法


今まで週末は、朝5時に起きて7時にはカフェで本を読み勉強をし、昼はジムで体を鍛えて家事をこなすという結構ハードな日々を過ごしていました。
今は体力回復の為、終日7時間の睡眠が必要です。
夜10時には布団にはいり、朝5時に起きる生活をしています。
週末はゆっくりと起きて家事をこなし、体が動かせる状態になってからカフェへ行ったり、家で記事を書いたり以前と比べてゆったりと過ごしています。また、疲れやすいと言っても運動をしなければ余計に体力が低下します。通勤は自転車へ変えて、毎日適度な運動を取り入れています。

サポートを受ける

ACである私は、回避性愛着障害があります。現在この治療を受けており、信頼できるカウンセラーがそばにおります。
その人に、今患っている症状と副作用の辛さについて安心して話ができています。抱えている気持ちを素直に表現できて、その気持ちを聞いてくださる方がいることは、この上なく心強いと思います。
バセドウ病と橋本病は非常に心身に堪える病です。あまり周りに理解されずらい病でもありますが、信頼できる方を見つけて話をすると気持ちが軽くなると思います。ぜひ、どんな形でも良いのでサポートを受けてください。

ボランティアに参加する

私は今、農業ボランティアに参加しています。
作業が短調なので、難しく考える必要がないことと、程よく体を動かすことができています。そして、普段の生活とは異なるコミュニティーに身を置くことで気分転換になります。
何より、貢献できて喜んでもらえたことが何より自己信頼回復方法だと思っています。

この状態で日々の生活を乗り切っています。

長い治療生活を前向きに、そして自分の力に出来るように日々試行錯誤で生きております。
同じような症状で生きている方の少しでもお役に立てたら幸いです。







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