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シンプルなやる気の整え方


シェアしたい、やる気の話

note初投稿は、私がnoteを始めるきっかけとなったやる気に関するお話。

この考えをシェアしたい、みんなの意見を聞きたい、と思ったらいつの間にかnoteに登録してました。


いきなりですが、

読書感想文ってやる気出ないですよね?!

夏休みの宿題の定番、読書感想文。本を読むのですらメンドクサイのに、感想文を書けと言われても、一文字も書き出せない。結局夏休みの終わりになって(あるいは新学期が始まってから)、あらすじをちょっとなぞって、感想めいたことを述べて(しかも抽象的)、汚い字で書いた原稿を先生に提出(結局誰にも真剣に読まれない)。みなさんはどうか分かりませんが、少なくとも私はそうでした。

私は今、弁護士として、毎日やる気をもって法律文書を作成しています。

訴訟の書面、契約書、意見書、報告書などなど。内容もムズカシク、司法関係者でなければ大きなあくびが出てしまうような内容です(高校生の私でしたらよだれで読めなくしていたことでしょう。)。

でも、私は今、毎日、やる気をもってムズカシイ書面を楽しく作成しています(作成するのはムズカシイ書面でも依頼者には分かりやすく説明していますよ。)。

このやる気の違いはどこからくるのか。

have to から how to

年齢や経験が違うからだという声もありそうですが、本質ではありません。

モノゴトに臨むときの思考様式がやる気を左右するのだと思います。

すなわち、”やらなければならない(have to)”と考えているか、”どうやったらできるか(how to)”と考えているか、の違いがやる気の違いを生んでいるのだと思うのです。

私が法律文書を作成しているときは、”どうやったら、裁判官は有利な判決を気持ちよく書いてくれるだろうか”、”どうやったら依頼者に有利な契約条項を相手が気持ちよく応諾してくれるだろうか”などと考えて、最大限工夫するようにしています。この工夫を考える過程自体楽しいものですが、その工夫が生きてデザインしたとおりにモノゴトが進んだときは、この上ない快感です。

この”どうやったら”という考え方が、自分を前のめりにさせ、やる気が整った状態でモノゴトに臨めるようにしてくれているように思うのです。工夫することを考えている状態と言い換えてもいいと思います。

他方、”やらなければならない”という考え方って、なんだか腰が引けた考え方で、”作業感(やらされている感)”が出てしまいますよね。この”作業感”。私は、幼いころに書き方ドリルで文字をなぞるということが苦痛でたまらなかったのですが、その時と似た感覚です。やる気も出ないはずです。

have to から how toへ。

私の考えるシンプルなやる気の整え方です。

have to から how toへ。実践編(加速する読書感想文)

やる気の出ない代表、読書感想文に応用させてみたいと思います。これのどこにやる気を加速させる“どうやったら”を持ち込めるか。

例えば、読書の感想が“どうやったら”伝わるかを考える。

およそ文章はその読者に向けて書かれるものです。読者を想定してその読者に感想が伝わるように書くのが伝わる文章になるというものではないでしょうか。
そこで思い切って、本の著者に向けて感想文を書くなんていかがでしょう。本を読んで感動したと感謝を伝える、しびれた表現の箇所を伝えるなどなど。学校の先生や読書感想文の審査員に向けた文章より、楽しく工夫して書けそうじゃないですか?


さらに進んで、著者に返信もらう、会って話してもらうには“どうやったら”いいだろうかなど、著者にしてほしい行動まで考える。

ここまでくれば、“どうやったら”の嵐(”どうやったら”著者の目に留まるだろうか、”どうやったら”返信を書きたいと思ってくれるだろうかなどなど)。あっという間に素敵な読書感想文ができそうです。

結語

いかがでしたでしょうか。have to から how to へ。実はこの考え方、私が実務に出てから身についた考え方です。

実務家になって、最初の頃はボスの指示した内容を”やらなければならない”と考えて、指示内容を忠実にこなすことだけを考えていました。
これがとてもつまらなかった。私が憧れていた弁護士の姿とはかけ離れていたのです。

ある日、ボスが忙しく、私に若干裁量がある仕事が割り振られた。指示された内容はありましたが、工夫の余地もあったのです。どうやったら上手くいくか、どうやったら依頼者が納得して気持ちよく行動を起こしてくれるか、どうやったら相手が気持ちよく譲歩してくれるか。
これがとても楽しく、私が憧れた弁護士の姿に近かったのです。
この感覚で今後も仕事を進めていきたい。この感覚を分析して出てきたのが、have to から how to へなのです。以来、楽しく仕事を進めることができています。

こういった今まで身に着けてきた考え方などを言語化してnoteに落としていきたいなぁと考えています。例えば、交渉するときの思考様式とか。

感想、ご批判あれば是非是非コメントください。ちょっと真面目なことを気軽に投稿できるnote。やってみると結構楽しいですね。

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弁護士 加茂翔太郎
法律書よりビジネス書が好きな弁護士。弁護士業務や弁護士になるまでに培った経験をなるべく言語化して共有したいと考えております。皆様からサポート・リアクションをいただき本当に感謝しております。励みになります。