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13回転職して分かったクリエイターに必要なこと②

この20年間、13回も職を変えながら今でもクリエイティブ職としてナショナルクライアントから中小企業、そして公共事業など様々な案件に携わってきました。

今では会社員として企画を捻り出しメディア運営に伴うコンテンツ制作、フリーのコンサルタントとして地方創生案件などで東京と地方を行ったり来たりしています。

20年間で得たクリエイティブに関する知識と経験は、日々の業務からだけでなく、様々なリアル最前線活躍中クリエイターとの出会い、そしてあくなきインプットに次ぐインプットから得たものです。それが今確実に活きています!


では、はたしてクリエイターに向いているのはどういう人なのでしょうか?

クリエイターに憧れる全ての人に知ってほしいことをまとめてみました。

物事はそもそも複雑だということ

よく物事はシンプルに考えた方が良い、と言われますよね?それってつまり物事は元々シンプルではないということです。

クリエイターはそのシンプル化ができるかどうか?の能力が必要です。なぜなら特に仕事の場合、発注依頼する側はクリエイティブ的な発想ではない論理思考で会話、情報伝達をしてきます。

つまり話が噛み合わなかったり、齟齬が生じることが多々あります。何かプロジェクトの中で、クリエイターは成果物でその良し悪しを判断されます。企画書の内容、書いたコピー、グラフィックデザイン、絵コンテ、アプリのモックアップ、ラフ画、最終的な成果物を仕上げるまでにも、出さねばならぬモノばかり。キリがありません。クリエイターは常にアウトプットを求められます。


その中で、案件理解がしっかりと出来ているか?がアウトプットのクオリティーではなく、クリエイター自身の信用に関わるのです。

それは抽象の具体化、とも言えますが、つまり『理解力』、『案件ゴールの高い解像度』が求められます。


簡単にいうと、説明したもの、ミーティングなどで話した内容とズレたアウトプットをするクリエイターは役無しというわけです。

そして、物事は様々な人の思惑や事情が絡み、その表現方法はいくつもあり、アウトプットに至る道筋も無数になる。


つまり物事は複雑なのです。

それをシンプルにしないと、プロジェクトメンバー同士の意思統一ができないし、クリエイターのアウトプットもゴールに対してズレる可能性があります。そうシンプルisベスト!


物事を構造で考える、レイヤーで考える

複雑な物事をシンプルにするためにどうすれば良いのか?

それはズバリ、構造でレイヤーで考えるということです。

物事は必ず
・目的(ゴール)と
・順序(時間軸=スケジュール)と
・目的に至るまでの様々な過程(タスク)と

そして人間が介在するので
・思惑
・感情
・センス

を加味して考えなくてはなりません。

その様々な要素を、ゴールまでのスケジュールというベースに上から次のようにレイヤーで考えていくことを僕は心がけています。

上:目的(ゴール)

中:目的に至るまでの様々な過程(タスクを時間軸で)

下:要件定義、課題理解

極端な話、上&下をしっかりと出来ていれば、とるべき打ち手は自ずと決まる。この上&下でのサンドイッチ!にするだけでだいぶ物事の理解度は高まります。


基本的に、下:要件定義、課題理解の際に、5W1Hや6W2Hに当てはめればより分かりやすくなります。

そして、忘れてはいけないのが、
・思惑
・感情
・センス

を加味して考えるということ。
上中下で絡む人々の事情をしっかりと汲み取る、汲み取った上でタスクに落とし込む。これで一気にデキる人の出来上がりです。


クリエイターに必要なのは構造力

世の中は常に複雑で混沌としています。
そこに人の感情が絡むとより複雑化は増します。

その中でクリエイターはアウトプットし続けなければいけません。そこでのアウトプットが本来の目的とはズレたものだったり、関係者の意に介さないものだったりしたら、センスのない、理解力のない、ズレた人になってしまう。もちろん分からないことや、理解できないことは質問して解決できれば良いのですが、考え方が間違っている場合はそれをしても…。」

なので、クリエイターは物事をしっかりと理解出来ねばなりません。感性で!とか何となく〜!とかではないんです。それって一緒に働く人たちからしたら迷惑でしかない。もちろん、ハイパーアウトプット出来てしまう天才の場合は許されますが、みんなが天才じゃないのが現実。


物事をしっかり、正しく理解する。
案件理解度を上げるためには、物事を構造で、レイヤーで考える力が必要なのです。


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