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6時半出勤から8時半出勤になって感じる4つのこと

教員時代、私は6時半に家を出ていました。(タイトルは「6時半出勤」としていますが、家を出るのが6時半ということです。決して、じ、じ、時間詐称ではありません!ゆ、許してくださいっ‼‼)
現在は8時半に家を出ています。
この2時間の変化が、私に、そして私の家族にどんな影響を与えたか。
教員を退職して3か月経った今、感じたことを4個にまとめてみたいと思います。

1 お見送りができるようになった。

家族の中で、家を出るのが一番遅くなりました。
田舎住まいの我が家は、小学校組(小6長男、小3長女、小2次女)は7:15頃には家を出てスクールバスで通学します。
妻は、4月から新しい仕事になり、8:15~15:00勤務となったため、8:00頃に家を出ます。
最後に家を出るのが私と二男(年中)で、その時間が8:30というわけです。

教員時代は、もちろん(←もちろんと表現できてしまうのが情けないが…)一家の中で1番最初に出勤していました。
1番に出るのは当たり前。
「いってきます。」
という私の声に反応してくれるのは、妻と一番下の息子だけでした。
他の子たちは、自分も急がなきゃいけないから、「いってらっしゃい」と言う余裕すらなかったのでしょうね。
(話は変わりますが、地方によっては(特に都会の方なのかな?)8:00過ぎに家を出ても間に合う小学生がいるんですかね?私には想像できません(;'∀')自分自身も、小中高と少なくとも7:00頃には家を出ていたもので…汗)
一番最後に家を出るようになった現在、
「いってらっしゃい」
とみんなに言うように心掛けています。
”たかがそんなこと”とか”そんなのあたり前”と思われる方も多いかもしれませんが、一方でそれができない家庭(子どもや家族が寝ている間に出発する家庭やシフト制で不規則な生活のお父さんお母さん)も多いと思います。
そういった皆さんには、本当に頭が下がります。

2 お弁当が作れるようになった。

教員時代は毎日の昼食は給食でした。
妻も保育士だったもので、夫婦そろって昼ごはん(お弁当)の準備の必要はありませんでした。
また、給食は1食200~300円台で栄養満点!しかも場合によってはおかわりもできます。

給食のおかげで、お弁当を作ったり、ランチ代がかさんだりということはありませんが、
園児・児童・生徒への「給食指導」というのは本当に大変です。
先生によっては「戦争」と表現します。(ある先生は、「あんなもんは食事ちゃう。エサや。エサの時間や。」と遠くを見ながら、寂しそうな目で話してくれました…。)
最近では、教員の働き方についてニュースで取り上げられることもたびたびあるので、教員の経験が無い方でも想像できるかもしれませんが、
自分の食事は一瞬で終わらせる必要があります。
「よく噛んで食べましょう!」
「楽しんで食事をしましょう!」
なんていうのは、はっきり言って”幻想”です。
語弊を恐れずに言うと、先生たちは皆”流し込んで”います。
(退職した今でもその癖は抜けきれず、普段の食事も早いです。職業病ですね…。)

退職して、給食指導はなくなりましたが、お昼ご飯を準備する必要があります。
そこで、4月からは私が妻のお弁当を用意することにしました。
私は昼までの勤務(4時間のパート)なのでお弁当は必要ありませんが、自分の分も作って、帰ってきたら食べるようにしています。
つまり、2人分の弁当を毎朝作っています!(ドヤァ!笑)
と、偉そうに言っていますが、前日の夕食の残りや、作り置きしておいた煮物や漬物を入れるだけです。
それでも妻も私も満足しています。
先述の通り、給食だったら200~300円程度かかっていたので、退職後の2人分の昼ご飯代がどのくらいになるのか心配していましたが、
今のところ0円!(正確には、残り物だとしてもお金はかかっていますが。)
私たちのような貧乏生活に、お弁当は必要不可欠です。
(1食作るたびに「200円浮いたぁ~♪」と考えると、モチベーションが保てます!笑)

3 イライラしなくなった。

時間に追われるというのは、精神衛生上もよくないですよね。
何があるわけでもないのに、イライラしていたのを覚えています。

  • 子どもが起きるのが、いつもより少し遅いだけでイライラ

  • 朝炊けるようにセットしていたはずのご飯が炊けていなかっただけでイライラ

  • マーガリンが指についただけでイライラ

  • 洗濯ものが多い(子どもの体操服や給食着)だけでイライラ

そして、そのイライラは大抵の場合、子どもたちに向けられます。(すまない!我が子たちよ…泣)
𠮟りつけて、…いや、怒鳴るだけ怒鳴って、車に乗り込み出勤するなんていう日もありました。
ホント、自分のことですが情けない…。

今は以前より朝の時間に余裕ができたので、
心にも余裕ができました。

  • パジャマを裏返しに脱いでいたって、時間に余裕がある私が直せば問題ない。

  • 6人分の水筒の準備も苦じゃない。

  • パンくずが落ちていたって後で掃いたらいいじゃん。

  • 学校で使うタブレットを忘れて登校していたとしても死ぬわけじゃないし、なんなら私が少し早めに家を出て届けることだってできる。

もちろん、子どもを甘やかしているわけじゃないですよ。
裏返しに脱がないでほしい場合は、朝じゃなくて時間に余裕のある時に指導していますし、
タブレットを忘れた次の日は、「また忘れないように、早めに準備しといたら?」と提案するようにしています。

できる人ができるようにすればいいんですよね。
家庭も、きっと世の中も。

(先日、次女(小2)が「そういえば、父ちゃん最近怒らなくなったよね。」とボソッと言っていました。その言葉が嬉しかった…。そして、今までの自分の行動(きっと今でもむやみやたら怒るときもありますが)を猛省しました。

4 コーヒーが飲めるようになった。

我が家の朝食は基本的に妻が作った食パンをトースターで焼いています。
(これも、我が家流「THE 貧乏暇なし生活」を始めたころの、
妻の「食パンも自分で作れるくない?」という一言から始めました。)
きっと市販のパンの方がおいしいという人もいるかもしれませんが、(手前味噌ですが)私は手作りの方がおいしいと思っています。
”できたて”ということや
”手作り”という加点ポイントもあるからだとは思いますが、
お世辞抜きでおいしいです。

おいしいパンにはおいしいコーヒーがつきもの。
我が家は、豆を挽くところから………とまではいきませんが、
毎朝ドリップしたコーヒーを飲んでいます。
できたてのおいしいパンに、
淹れたてのおいしいコーヒー、
想像しただけでも素敵な朝の時間。
誰が考えても素敵でしょ。

でも、もちろんそんな時間などありませんでした。
教員をしていた頃は。

朝は戦争ですから。(朝も戦争、給食時間も戦争…。平和主義とはいずこへ?NO WAR!)

アツアツのコーヒーでおいしいパンを流し込み、
飲み切れないコーヒーはタンブラーに移し替えて、
車の中で飲む。

わざわざ、
自ら、
おいしさを半減させている生活…。

でも、それは仕方のないことだと思っていました。
だって、先生だから。
(今となってはおかしな考え方ですよね。)

教員を辞めた今年は、
少しだけのんびりできます。

コーヒー1杯分くらいは、椅子に座って飲むことができます。
(仕事中にはあまり飲まなくなりましたけどね(*‘ω‘ *))

やっぱり、おいしいです。
手作りパンも、
淹れたてのコーヒーも。



以上が、「6時半出勤から8時半出勤になって感じる4つのこと」でした。
いかがでしたか?
当たり前のことばかりでしたか?
でも、たったこれだけの、
当たり前のことが、
教員時代の14年間はできていなかったわけですね。
こう考えると、
今の生活のありがたさを嚙み締めますし、
先生方のご苦労に本当に頭が下がる思いです。


一応、ここからは番外編です。
なってみるまで分からない、
経験してみないと気付かない、
あんなことやこんなことを
番外編としてまとめました。


■番外編1 意外と「あれも!これも!」はできない

「朝、余裕ができるから、何しようかなぁ~。読書やブログの執筆、畑仕事や夕飯の支度でもしよっかな。筋トレやランニングもいいな。」

いよいよ教員を辞める時期が近付いた3月ころ、
このようなことを考えていました。

新年度が始まった4月。
この考えは”理想”だったことを思い知ります。

朝食の準備、弁当の準備、洗濯、子どもの支度、子どもの送迎、掃除、風呂掃除…

やるべきことはたくさんあります。

もちろん妻と協力して行いますが、あっという間に家を出る時間になります。

起きる時刻が6:00だとすると、家を出るまで2時間半あります。
それだけあれば、いろいろと出来そうなものですが、
そうでもないんですよねぇ~…。汗
私の理想の生活をしようと思ったら、4:30くらいに起きなきゃいけない気がします…。
そのうち、ホントにそんな時間に起きるようになりたいものですが。
とりあえず、5:30くらいに起きようかな?

■番外編2 もっと早起きしたくなった。

番外編1でも述べましたが、今よりももっと早く起きたくなりました。
朝の時間の充実は、1日の充実につながります。

「朝を制すものが1日を制す」
「朝活で朝勝つ!」
「1日を充実させる 私のモーニングルーティン」
なんていうYouTube動画が人気ですよね?

みんな誰しも、1日を充実させたいし、そのためには朝の時間が大切だということは分かっている。
分かっているけどできない。
それが人間です。
ちょっとずつでも、起床時刻を早めて、朝を楽しみたいですね。

■番外編3 感謝の気持ちが高まった。

人に感謝する機会が増えました。
例えば、学校や保育所・幼稚園の先生方には本当に感謝です。
あんなに早い時間から子どもたちを迎える準備をしてくれているのですから。
私たちが安心して子どもを送り出せるのも先生方のおかげです。

もっと言うと、
夜勤をしている人、看護師さんや介護士さん
24時間開いているコンビニの店員さん
工事現場の警備員さん
お正月もお盆も配達してくれる新聞配達員さん
早朝からニュースを読み上げるキャスターさん、
ありとあらゆる人が、
私が休んでいる間も、
世間一般が休みの間も、
働き続け、動き続けてくれているおかげで、
私たちは生活できています。

感謝することはあっても、
非難したり、文句を言ったりは、
すべきではありませんね。


いやぁ~、気が付けば長いnoteになっちゃいましたね!
おかげで、投稿までにかなりの時間がかかってしまいました。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。

次回からは、
もうちょっとライトな記事を投稿しようと思います。
できれば、また読みに来てくださいね(*^-^*)

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