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ルール

2022/10/12 3:12

高円寺から家までのこの商店街、何度も歩いていた、色な人と一緒に歩いていた。夜10時過ぎた頃、人影が少ないこの商店街、昼間の賑やかとはまるで別世界のように見える。

長かった1日の終わりに、高円寺のキッサカバという店で少し甘かったオレンジサワーを飲みながら課題をやっていた。いつも食べているナスとベーコンのトマトソーススパゲティ、今日は味がいまいちで美味しくなかった。キッチンに新しい人が入ったのかな。

そいえば、いつも行っている大学の近くにあるタイ料理のガパオ、単品100円値上げした、しかも分量も三分の一ぐらい減った、バレないように盛り付けのお皿を前より小さい丸型のお皿に変えたけど。私はこんなに簡単に騙されないよ。

スマホの電源切れているので、いつもの音楽が聴けなくて、大人しく歩くしかなかった。喉が痒くて、商店街の真ん中にあるファミリーマートに寄った。

他のメーカーより10円くらい安く、いつも買っている98円のファミマルのナチュラルミネラルウォーターにした。中硬水と軟水2種類あって、いつもどれがどれなのかがよくわからなくて、今日も見分けをするために30秒を費やした。

でも、今日の店員のおじいさんは初めて見た人だった。バーコードをスーキャンする前に、45秒くらいじっと私のことを見ていた、なんかわけわからなくて少し不気味だった。

コンビニで会計するときに、財布に2000円しか入ってないことに気づき、帰り道にいつも通りかかる、信号を渡ったらすぐのところにある三菱銀行に寄ろうと思ったけど、後ろに歩いている酔っ払いおじいさんがずっと変な声を出していて、それに怖がってそのまま銀行に行けなかった。

少し歩くスピードを落として前に進みながら、そのおじいさんが他のところに行くのを待っていた。変な声が消えたと思って、安心して銀行の方向に引き返したら、先のおじいさんが銀行隣の薄暗い裏街道で吐いているところを見てしまった。

いつも静かな銀行のATMでお金をおろしている時、後ろからの吐き声が絶えずに耳に入ってきて、少し心配になった。

酔っ払いおじいさんのゴホゴホとした咳声から離れて、おろしたお金を持って、いつも行っているいなげやというスーパーで、いつも飲んでいるサントリーの梅酒を買った。

会計に向かっているところに、たまたま今日の夜友達が美味しいと言ったバー・ポームムというお酒を見かけて、それも買った。どうか美味しいお酒であるようにと願いながら家に向かっていた。

家に帰ってきていつもの梅酒飲もうとしたけど、新しく買ったお酒の味がどうしても気になっていて、それにした。桃と紅茶の味のバランスが良くて美味しい、よかった。

あと、この時間にいつもスマホをいじっていて課題を先延ばしにしようとする私は、今はまさか課題をやっている。えらいなって自分でも思う。

なんか、今日の私って、自分の中で決められている「いつも」が、何だかずっと変えさせられていた。何らかの力に操られていたようで、不思議な一日だった。


by:xiao

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