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映画感想『キャプテンアメリカ:ウィンター・ソルジャー』

MCU離れが加速して幾年かの月日が流れていますが、キャプテンアメリカの新作がやるとのことですので、予習がてらウインター・ソルジャーを観てみました。

というか、今日公開開始でしたっけ。

MCUの中で一番好きな映画がこのウインター・ソルジャーです。

ネタバレ気にせず


1 スタイリッシュ

どうせ大抵の人と同じ感想になりますが、とにかくスタイリッシュなアクションが続く素晴らしい映画です。

派手か、と聞かれれば、そうではありません。誰もビームやクモの糸も出しませんし、宇宙規模の争いが起こるわけではありません。ただ、一つ一つのシークエンスが、クールなかっこよさを追求しており、派手ではなくても、見ている人の中に強烈な印象を残します。

有名なエレベーターの中での戦闘シーンや、人間一人で戦闘機と戦って勝ってしまう規格外のシーン、人間が建物を突き破って走り続けるシーンなど、例を挙げて行けば全てのシーンになります。僕が一番好きなのは冒頭シークエンスの、海賊船に潜入するシーンですね、学校での授業中、何度あのシーンを音楽と共に頭の中で繰り返していたかわかりません。

それから、スティーブとナターシャが変に恋愛関係にならず淡々と話が進んでいくのと、出てくる味方の登場人物に足手まといがいないのでイライラしないのも大きいですね。

とにかくスタイリッシュで、意味がわからない例えで申し訳ないですが、自分が弁護士になって、百パーセント有罪と言われていた裁判で無罪を勝ち取ったかのような気分になれる映画です。

2 誰も信じられない

人は一体何を根拠に他人を信じるんでしょうね。

実際考えてみると、人が人を信じる理由なんてものは、こいつが絶対に安全だと理論的に結論付けているのではなく、単に自分にいいことをしてくれたからだとか、同じ仕事をこなしているからだとか、隣の部屋で普通に過ごしているのを見ているから、なんていう曖昧なものに過ぎないのでしょう。

なんなら、お互いの顔をみない状態でも、人を信じることができてしまう時代です。

この映画を観ていてわかるように、本当は隣にいる人がいつ自分を殺したって、別におかしな話ではないのです。

ただ、だからとって、誰も信じないで生活することも、人を信じて生活するのと同じくらい愚かなことだと思います。

人は意外と一人では生きていけません。だからこそ人を簡単に信じようとするかもしれません。

僕はこの映画を観る度に、まずは「簡単に人のことを信じないようにしよう」と思い、次に「絶対に信じられる人だけを信じよう」と思い、やがて「信じた人に裏切られるかは運しだいだろこんなもん」と思い始め、やがては「考えるのをやめよう」となってしまいます。

人が人を信じることはリスクです。ですが、人は人を信じるものです。
ならば、自然災害などと同じような考えで、リスクを抱きつつも、うまく付き合っていく割り切りの精神で生きていくのが、一番マシな結論なんだと、僕はそうやって思考を終わらせてしまいます。

久々に観ましたけど、クリス・エヴァンス本当にかっこいい。

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