夏の風物詩「京都五山の送り火」
本日は、五山の送り火。
五山の送り火は、お盆に現世に帰ってきたご先祖さまの霊を再びあの世にお送りする行事。
それだけではなく、これまでに亡くなった全ての方へ思いを馳せ、疫病退散、無病息災、家内安全や五穀豊穣への祈りや願いなども含まれています。
未来へとつなぐ希望の光とも言います。
昨年より、コ口ナ禍で送り火中止の議論もありましたが、地元の方の熱い想いも叶い、なんとか先祖を無事あの世にお送りできて良かったと思います。
今年は去年に続き一部点火となりましたが、自宅のTVで見るという形態。
わたしは、鶴屋吉信の「山あかり」という限定の和菓子を食べながら穏やかに見学、点火時には手を合わせました。
如意が嶽(大文字)
「五山の送り火」とは、「大文字」「妙法」「船型」「左大文字」「鳥居型」と五山に8月16日20時から5分おきに順番に松明で火床に点火します。
その大文字である「如意が嶽」は登ることもできます。
春の昼間の如意が嶽、大文字の大の字が見えます。桜が美しいです。
この如意が嶽、下図に書いてある「世界文化遺産貢献の森林~銀閣寺山国有林~」と銀閣寺の横の道から登ることが出来ます(標高472m)。
登っていくと、送り火の火床を見る事ができます。
本日、TVでも見ることが出来ましたが、点火前、その近くには弘法大師堂があり、献花や供物が捧げられました。
そして黙祷。
20時には点火するよう松の木と護摩木を組んだ火床に松明で点火。松の木の松脂(松ヤニ)は自然の着火剤なのですね。
火床は京都市内が一望できる場所、市内から大文字が見えるので当然ですよね。
登山の充実感もありました。
最後に
7月には祇園祭がありましたが、昨年は中止。今年は、宵山は開催するも山鉾巡行は中止。巡行は涙を呑んで中止にしたけど、一部では技術の継承のため鉾は建てる決心をしたようです。
夏の風物詩である伝統行事は、
意味も意義もあり技術の継承が必要だけでなく、継承する人の心のモチベーション維持が大切なので、
行事の中止は今年限りにしたいものと願っています。
おまけ
懐かしい過去の祇園祭の写真を参考までに添付します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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