総合探求の授業は思い付きを形にする練習。
今年から始まった高校の総合探求の授業。
実は半年間、外部講師として新潟の万代高校に潜入し生徒達にアドバイスをして来た。
私たちの時には無かった総合探求という謎の授業、Wikipediaによるとこう書いてある。
自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること。
要するに「自分で考えて生きる練習」だ。
そう、日本人が1番苦手なやつね。
ぶっちゃけ1番大事な授業だと思ったけど、高校生からしたら面倒くさいだろうなとも思う。
決められた規則での学校生活、アレしちゃダメ、これしちゃダメって言われて来て、守られて来て、色んな事が用意されてきた中で
いきなり自分で考えて!課題見つけて!解決策考えて!は難過ぎるっていうか、掛け離れ過ぎて興味ないと思った。
私が高校生なら興味なかったと思う。
そもそも総合探求とか課題解決とか漢字の圧が重過ぎるし、つまんなそう。
だったらYouTubeかTikTokで、猫か、謎に巨乳のピチピチのセーターの女子のやる気ないパラパラ崩れみたいなダンス見てた方が面白そう。
だから生徒達には「思い付きを形にする練習」だと伝えた。
つまり行動する練習だ。
この授業、机上の空論で終わらせるのはハッキリ言ってマジ意味ない。意味ないof意味ない。
社会に出たら結局行動する奴が強くて、行動して失敗したとしても次に活かせるし、PDCA回せるし、成功したらしたで、成功体験として自尊心が付く。
なにより楽しく生きれる。
つまり幸せになれる。
しかし、行動には練習が必要だ。小さな行動を重ねて行けば大きな行動も出来るようになる、筋トレとかと一緒で少しづつ鍛えていく。
「やってみる」を繰り返すことが大切なんだ。
そして総合探求の授業は、その「やってみる」を鍛える格好の場だと思った。
自分で何か行動するときの「やってみる」は楽しい事だし、ワクワクする事が多い、だから生徒には楽しのそうな事や自分の得意な事を軸に何をすべきか考えるように教えた。
担当した生徒達は、農業の課題解決をしたい5人のグループだった。
まず農業の事を本を読んで調べてもらい(ネットやYouTubeの情報は意味ないと伝えた)課題を見つける
そして自分が農業経営塾で教えてもらった、理念やビジョンの作り方、グローカルマーケティングさんのセミナーで教わった、ペルソナの作り方などを教えながら実際に課題をどう解決するのか?
ワクワクするやり方や自分の得意なやり方を考えてもらい、それを絶対行動に移せと教えた。
くだらない事でも思いつきを形にする練習なので問題ない、むしろ突拍子もない方が楽しい。
生徒たちは、私の農業に対する考えに共感してくれて、農業の事をもっと知ってもらうためにはどうすればいいか考えてくれた。ペルソナもちゃんと設定して、年も性別も名前も付けていた。たしか小さな男の子だったかな。
子供に農業の事を知ってもらう作戦だ、そのために生徒達は子供が好きそうなやつを考えて。
可愛いキャラの間違え探しパッケージお米販売と、アイスクリームの販売を提案した。
途中は省くけど、なんやかんやあって、ちゃんと実現した。
ぶっちゃけ凄いと思った、生徒達は、自分達の思い付きをしっかり行動に移した。
キラキラマーケット内のジェラート屋キッツェ・ミサさんとコラボし、1日限定で万代高校スペシャルジェラートを販売した。間違い探し米もウチの米を使って売ってた。
しかも、コラボにあたり、生徒がプレゼン資料を作ってキッツェ・ミサさんにプレゼンしに行き、連絡を取り合い、実現させていた。
桜木を見てる安西先生の気持ちになった。
当日の生徒たちの働きっぷりを見て、メチャクチャ嬉しかった。やってよかったと思う。
正直、大人でも行動が苦手な人は多い。
ぶっちゃけほとんどの人が苦手だ、やってはいけないと思ってるし、親やメディアにプロパガンダされてるし、過剰に人の目を気にしている。
逆に見られている事を意識し過ぎている自信過剰な人達だと思ってしまうが、人の目を気にしない人間なんてほぼいない。
しかし、何回も言うが、行動は鍛えればできる、思い付きを形にする練習を沢山すれば自然と出来るようになる。
だから、総合探求の授業は幸せに直結するメチャクチャ重要な授業だと実感した。
生徒によって差はあるが、総合探求に打ち込めば何か得るものはあると思う。
また来年もあればやりたいな。
ぽやしみ。
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