07_〝生きた教材〟学校給食と国語科を横断する食育の授業
10月末、横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校(以下、鎌倉小学校)で3年生の「すがたをかえる大豆」の授業を見学させてもらいました。
食育の授業を担当しているのは栄養教諭*の望月佐知先生。 私たちが目指す「学校食」のあり方に近い「給食と他教科を連動させた食育の授業」を実践されています。
その日の給食は、午後の授業につながる「大豆」が入った栄養たっぷりのメニュー。私たちもおいしくいただきました。食材は地元のつくり手のものを中心に、調味料等は昔ながらの製法でつくられたものを近隣の自然食品店から仕入れています。
この日の授業「すがたを変える大豆」、もともとは説明文を学ぶために扱われる国語科の教材です。授業を通して「大豆」の加工食品である豆腐や納豆、油揚げ、豆乳などが身近な食材であることを実感していく子どもたち。何より、「今日の給食に大豆が入っていたの気づいた?」と言えるのが素敵です。授業内容にメニューを合わせるという、栄養教諭しか出来ない凄技!
給食室が設置されている学校の一番の良さは、このように授業内容と給食メニューの連動ができる点にあるとも言えます。「給食=生きた教材」だなぁと思わされた場面でした。
翌週からの献立表には、大豆を使ったメニューがずらり。「こっちも大豆だよ!」「これ好き!」と口々に話す子どもたちの表情は、新しいものごとへの好奇心が溢れていました。
教科の学びをつなぐ栄養教諭の存在感は想像以上!「より良く」を積み重ねてこられた先生のこれまでのお仕事に感激するとともに、学校食をこれから育てていく上で貴重な学びをいただきました。
参考:鎌倉小学校Instagram
https://www.instagram.com/ynu_kamakura_shokuiku/