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いたってマジメな採用広報コンテンツの作り方(フレームワークつき)
こんにちは。トラックレコードでクライアント企業様の採用広報支援などを担当している荒木です。
突然ですが、採用広報と切っても切り離せないのがコンテンツ制作ですよね!
そして「コンテンツ制作」と言っても、ネタ探し・企画・取材・執筆・編集…など、必要な工程は死ぬほどあるわけです。せっかくネタが良くても、取材時に言葉を引き出せなかったら、「アレ?思ったのと違うな」となることもあります。
特に、私たちのような外部メンバーが支援に入っていると、限られた情報の中で企画をすることになるので、期待値とズレる可能性も大いにあるわけです。良いコンテンツをつくるのは、思っている以上に難しい……
今回は、私たちが様々な企業様のコンテンツ制作に携わっていくなかで見えてきた「いたってマジメな採用広報コンテンツの作り方」をシェアしたいと思います!
ただ書くだけじゃダメ、伝えるべきことを正しく伝えるのが採用広報コンテンツの役割
メディア運営をしていると、公開本数の目標に追われ本質を見失うことが多々あるのですが、「私たちはこのメディア・記事で何を伝えたいのか?」というコアの部分をブラさないというのは大前提として意識するべきです。
例えば、私が担当している企業様であれば、メディアだけでなくサイト、資料、イベントなど全体を通して「挑戦」「変化」を伝えるという想いを持って運営しています。
いたってマジメな採用広報コンテンツの作り方
それでは、試行錯誤の末にたどり着いた「いたってマジメな採用広報コンテンツの作り方」をご紹介しましょう。ちなみに、弊社アプデが激しいので3ヵ月後には変わっている可能性ありw
記事と書いていますが、採用サイトや会社資料などでも応用できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1721371670422-ppRBDvvLiz.png?width=1200)
1. ネタ集め
「何を書くか?」の情報収集。最低でも月1回、できればMTGの時間をとってネタを探す習慣をつくるのがよいです。
誰に聞く?
見ている視点が異なるので、複数のレイヤーの方からネタをだしてもらえるのがベスト。
マネジメント層
現場
エンジニア採用担当
何を聞く?
ネタになりそうなキーワード
なぜそれをコンテンツ化してほしいのか
誰に取材をするのがよいのか
参考情報
2. Webリサーチ
ネタが見えてきたら、それについて簡単なリサーチをします。自社内でそのネタに関連した資料があるかだけでなく、他社のブログなどで同じテーマ・キーワードのコンテンツがあるのかもチェック。どんな切り口で語られることが多いのかなどを知っておくと、インタビュー時にもより深い質問ができるようになります。
このタイミングで、自社が語れることで、まだ世の中にはあまりでていない情報・切り口を見つけられるとgoodです!
3. 企画フレームに沿って言語化する
誰に、何を伝えるのか、読後感を、想像でもよいので言語化します。
トラックレコードでは図のような企画フレームを使ってまとめたうえで、チームみんなでレビューしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721368467875-VN34cbESUx.png?width=1200)
4. 仮タイトル、構成案を決める
企画フレームをもとに、記事の構成案をつくります。ポイントは、コンテンツの肝になる部分がどこなのかを明確にすること。Webリサーチの時点で「この話を詳しく聞きたい」というものが見つかっていたら、箇条書きでよいのでメモしておきましょう。
【アウトプットのイメージ】
仮タイトル
構成案(見出しのみでOK)
読後感
5. 取材依頼書の作成
依頼書では「何について取材をしたいか?」だけではなく、「このメディアでは何を伝えたいのか?」というメディアのコンセプトや「なぜアナタに取材をしたいのか?」も一緒にお伝えしたほうがよいです。
【依頼書にいれておくべき内容】
メディアのコンセプト、何を伝えるメディアなのか?
何の話を聞きたいのか?
なぜアナタに取材をするのか?
(推薦した人がいる場合)推薦者の人からのコメント
6. 事前ヒアリング(オンライン・30min)
取材対象の方に、本取材でどんなことが話せるかを確認していきます。本取材ではないので、この段階では具体的な情報まで聞かなくてもOK。以下の項目を取材対象の方とすり合わせていくイメージです。
構成案にそった話が本当に聞けるのか?
具体的に語ってもらうことができるのか?
構成案にない情報で強いエピソードなどはあるか?
参考資料などが記事で使えそうな資料はあるか?
7. 企画フレーム・構成案のブラッシュアップ
事前ヒアリングをもとに、企画フレームや構成案をブラッシュアップします。この時点で原稿のだいたいのイメージができているとベストです。質問項目なども整理して、当日を迎えるための準備をしましょう。
8. 制作するorしないの判断
ここ、とても重要だと思います。記事のイメージができた段階で、本当にこのコンテンツを制作するのか、今一度チームでレビューをしましょう。
「この記事はメディアの方針にあわない」「コンテンツにするだけの撮れ高が見込めない」と思ったら、勇気を持って制作を止める!
9. 本取材(60min)
ようやく取材本番です。
想定質問などはつくっておくものの、1問1答ではなく、ひとつの回答を深堀っていくことを意識するとよいですよね。
10. 執筆・編集
執筆は…より奥が深くなるので、また別の機会にw
ようやく、記事完成!
いかがでしょうか?こんな感じで、とても長い道のりを経てひとつの記事が完成するわけです。
事前ヒアリングの時点で8割完成が見えているのがベスト
10ステップのなかで「9.本取材」なので、トラックレコードがいかに取材前の準備を重視しているかは伝わったかと思います。
どのステップも大事なのですが、やはり「3.企画フレームに沿って言語化する」「4.仮タイトル、構成案を決める」が肝でしょうか。ここがしっかり考えられているか否かで、事前ヒアリングの質も変わってきますので、手間はかかりますが時間を割くことをオススメします。
私もキャリアの半分くらいはコンテンツ制作に関わってきているので、取材後に「撮れ高が足りない…」と泣きたくなる経験を何度もしてきました。今思い返せば、事前準備が足りてなかったのかなと反省(汗)
リサーチや取材、執筆など、それぞれのステップも奥が深くて、語ろうと思えばそれだけで1本書けてしまうので、それはまた別の機会に…
まとめ:採用広報コンテンツの質は事前準備で決まる
というわけで、今回は「いたってマジメな採用広報コンテンツの作り方」をお届けしました。
いつもやっていることを改めて文字にしてみると、「こんなにステップあったのか」と私もビックリ!言語化ってすごいw
仕事って何でもそうですけど、事前準備が本当に大事です。実際、これだけ事前準備に時間をかえてコンテンツをつくると、伝えるべきことがズレるといのはめったにおこらないはず。
「これ全部やるのは大変だな」という場合は、いつもよりちょっとだけ事前準備に時間をかけてみてください。取材のやりやすさ、執筆のやりやすさが変わってくると思いますよ。
コンテンツ制作は根気のいる仕事ですが、1つの記事から採用決定につながるケースも実際はありますので、大切につくっていきましょう!
最後に、トラックレコードでは採用支援だけでなく、採用広報・技術広報の支援も行っています。制作アウトプットのイメージはこちら。
エンジニア採用サイトの制作
エンジニア向け会社説明資料の制作
オウンドメディア・テックブログの立ち上げ〜企画・運営支援
テックイベントの企画・運営支援
みなさんの企業の「おもしろ」を届けられるよう、制作メンバーが全力で向き合っていますので、ぜひご相談ください!
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