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姿勢のマニアック講座 〜肩甲骨の本当のはなし〜

一般的に「良い姿勢」とされる
「胸を張って、肩甲骨を内側に寄せる」という姿勢。
実は、この考え方には大きな問題があります。

今回は、作業療法士としての医学的知識と、
整体師としての経験から、
肩甲骨の本当の話をお伝えします。

人間って面白いですよねー。
人体って不思議♪

■ なぜ肩甲骨を内側に寄せるのが良くないのか

  1. 筋肉の自然な動きを妨げる

  • 肩甲骨は本来、胸郭上を滑るように動く設計

  • 内側に寄せると、この自然な動きが制限される

  • 周囲の筋肉(僧帽筋や菱形筋など)に過度な緊張が生じる

  1. 呼吸への影響

  • 肩甲骨を内側に寄せると胸郭の動きが制限

  • 横隔膜の動きも制限され、自然な呼吸が妨げられる

  • 浅い呼吸になりやすく、酸素供給が不十分に

  1. インナーマッスルへの影響

  • 本来インナーマッスルが担うべき姿勢保持の役割を、
    アウターマッスルが過剰に補おうとする

  • 前鋸筋、小胸筋、肩甲下筋などの深層筋の働きが阻害

  • 体幹の安定性が損なわれる

  1. 神経への圧迫

  • 肩甲骨周辺を通る神経への圧迫リスク

  • 長時間続けることで、腕のしびれや痛みの原因に

■ 本来あるべき肩甲骨の位置とは

  • 胸郭に自然に沿った状態

  • 呼吸に合わせて自由に動ける

  • 周囲の筋肉が過度な緊張をしない

  • インナーマッスルが適切に機能する位置

胸郭って、肋骨って丸いんだよね。この丸さに沿って肩甲骨が付いている。内側に寄せてしまうと胸郭に対して自然に沿った状態からは逸脱してしまう。あと頑張った姿勢は全体的なバランスを崩してしまうよね。

この自然な状態を保つことで:

  • 呼吸が楽になる

  • 肩こりが改善

  • 体幹が安定

  • エネルギー効率が良くなる

姿勢は、見た目だけでなく、
体の内側からも考えていく必要があります。

あなたの体に合った、
本当の意味での「良い姿勢」を
一緒に見つけていきましょう。

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