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ダメと言える優しさ、抱きしめる強さ 〜子育ての本質を考える〜
子供「ダメって言わない子育て」という言葉をよく耳にします。
でも、本当にそれだけでいいのでしょうか?
私が子育て支援の現場で見てきた経験から、
大切だと感じていることをお話ししたいと思います。
まずは親自身が元気であること
最近、「子ども主体」という言葉をよく耳にします。
でも、その前に大切なことがあります。
それは、親自身の心と体の健康です。
親が元気であること
親に余裕があること
親がゆとりを持てること
なぜなら、親に余裕がなければ、
適切な「ダメ」も、温かい「褒める」も難しくなるからです。
子育ては長距離走のようなもの。親自身が疲れ切ってしまっていては、子どもに良い影響を与えることはできません。
「ダメ」が必要な場面
以下の場面では、はっきりと「ダメ」を伝えることが大切だと考えています。
生命や安全に関わる危険な行為
他者への暴力や迷惑行為
なぜなら、これらは子どもの安全や、社会性を育む上で避けては通れない学びだからです。
普段は「ポジティブな声かけ」を大切に
それ以外の場面では、子どもの気持ちに寄り添ったポジティブな声かけを心がけています。
例えば
「頑張って考えたんだね」
「やってみようという気持ちが素敵」
「どうやったらできたの?教えて」
「イエーイ」
「すごいねー」
「かわいいね、かっこいいね」
このような声かけによって
自己肯定感が育まれる
チャレンジする勇気が生まれる
新しいことへの興味が広がる
プロセスを大切にする心が育つ
私は意識的にスキンシップを大切にしています。 ぎゅっと抱きしめたり、嬉しい時にハイタッチをしたり。
なぜなら、温かい触れ合いを通じて、子どもは心の安全基地を作っていくから。 「ここは安心できる」「自分は守られている」という感覚は、 子どもの健やかな成長の土台となります。
そして、この安心感があるからこそ、 子どもは新しいことに挑戦する勇気を持てます。
忘れてはいけない「礼儀」という土台
そして、人としての基本的な礼儀も大切な要素です。
「ごめんなさい」が言える
「ありがとう」を伝える
これらは、コミュニケーションの基礎となり、将来の人間関係を築く上で重要な要素となります。
指導する立場として
私が親御さんと接する時に心がけているのは、「一緒に考える」という姿勢です。
「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」
このように問いかけることで
押しつけにならない
それぞれの家庭の状況に合わせられる
親御さん自身の気づきを促せる
大切なのはバランス
子育てに完璧な正解はありません。
でも、以下のバランスを意識することで、より良い方向が見えてくると思います。
親自身の心身の健康
必要な場面での適切な「ダメ」
気持ちに寄り添うポジティブな声かけ
基本的な礼儀の習得
子どもたちの健やかな成長のために、このバランスを大切にしていきたいですね。
あなたの家庭では、どんなバランスがしっくりくるでしょうか?