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読書記録「砂まみれの名将」

こんばんは。資格や検定の参考書は、○ックオフや○ルカリで買わないようにしてます。隣の駅前の○ックオフの品揃えがしょぼいのもあります。○ルカリに至っては、アプリすら入れてません。よく知らないけど、最近○ルカリで問題ありましたよね? 送料どっち持ちなのかも知らないくらいで、トラブルが発生する以前に関心がないのは「セーフ」なのでしょうか?

○ックオフは以前はよく使ってました。そして文庫本の積ん読タワーができるのでしたw

加藤弘士「砂まみれの名将」(新潮社)


野球の本ですw 先日都内某所で読んでたら、「?」という顔をされました。この本を読むのは2回目です。家の近くの図書館にはなくて、別の図書館から取り寄せてもらいました(2回読むなら買えよ!かもしれません)。

前に○メブロに感想を書きましたが、ブログごと消去したために残ってません。それで突然読みたくなった。

2回目読む前に、当時シダックス野球部が使ってた関東村グラウンドにも行きました。読みながら、「社会人野球の企業チームが関東村だなんて…」と場所を思い出してました。本にもあるように、小中学生が野球の練習や試合で使う球場だからです。

今はシダックス野球部はありません。野村監督が阪神の監督を追われるように退任(解任?)されてから、シダックス野球部で監督をした3年間について、スポーツ報知の記者さんが追ったノンフィクションです。

当時社会人野球は見てたけど、シダックス野球部にはまったく関心ありませんでした。てか「プロ野球の名監督が監督になって、注目を集めたいのでは」と穿った目で見てました。注目を集めたいという思惑もあったらしい。

やっぱり沙知代夫人とともに、「プロ野球の監督として返り咲きたい」という思いもあった……と書くと、社会人野球の監督は腰掛けではないのか?と思ってしまう。ところが、「お金をもらって野球をしている」選手に対して、社会人としての心構えなども指導していた。序盤の年賀状のくだりにも触れられている。

よく「野村再生工場」って言葉が使われたけれど、それはプロ野球選手に限られたことではない。社会人野球の選手もまた技術的にも精神的にも成長させたのだ。

後半戦で印象的だったのが、シダックス野球部が廃部になって以降、選手たちが高校野球や大学野球の指導者になっていること。「野村の教え」がプロ野球だけではなくて、その下のカテゴリにも生かされていることのほうが、私には刺さったのだ。

社会人野球を見ていても、プロ野球の側から見るとこの3年間は「空白」だったのだ。プロ野球の監督は、日本で12人しかなれないというのが現実としてある。最後に楽天の監督になるところで、この本は終わる。

あと野村監督は沙知代夫人がいないと、いろんな意味で生かされないことも、最後の最後で触れられている。こんな夫婦、なかなかいないよね。

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