文章を書くことに苦手意識を持っていた私が、いつの間にか"量"で克服していた話。
私は元々、文章を書くことに対して強い苦手意識を持っていました。社内文書作成や広報PR文章作成など、前職の業務では様々な場面で文章を書く機会がありました。私はそれらの文章を作成する度に上司から赤ペン添削を数多く受け、それがとても大きなストレスとなっていました。
「今のままでは今後も何も変わらない」と思った私は、意を決して、ブログ執筆を通じて文章を書くことに対する「苦手意識」を克服しようと考えました。ブログ執筆生活を3年半ほど継続させて"量"をこなした結果、私の文章が人から褒められる機会ようになり、そして、いつの間にか文章を書くことに対する苦手意識がなくなっていました。
本記事では、文章を書くことに苦手意識を持っていた私が、いつの間にか"量"で苦手意識を克服していた話をしたいと思います。いろんなライティング本に書いている内容と重複している気もしますが、私の体験談としてご覧ください。なお、私が3年半で書いたブログは、現在は転職に伴い閉鎖しています。
文章を書くのは"質"が大事か、"量"が大事か?
SNS上でよく見る議論として、「"質"と"量"のどちらが大切か?」という話があります。私はこの議論を見るたびに「どっちも大事じゃないかな?」と思っているのですが、あえて、"質"か"量"という議論に踏み込んでみます。
文章を書くことに対する苦手意識の克服に対しては、"量"が重要だと私は考えています。その理由は簡単で、文章を書くことに対する苦手意識の克服で"質"にこだわると挫折しがちだからです。
文章の作成は、一発で成功するようなものでもありません。むしろ、"量"を通じて失敗をたくさん経験して文章の書き方に対する気付きを得ることで、より苦手意識の克服へと繋がります。そして、その先にある"質"へと繋がると思います。
みなさんが「良い文章を書きたい!」という気持ちはわかります。文章を読んでもらう・信頼してもらうためには"質"が大切です。しかし、文章を書くことが苦手な人は、まずは意識の克服が先なので"量"が大切だという考えです。
私が文章を書き続けることができた4つのコツ!
まずは"量"が大切だというお話をしましたが、そうは言ってもモチベーションを保ちながら文章を書く量を増やすことは難しいと思います。私も最初の頃は、書きたものの3日坊主で辞めるという挫折を何度か繰り返していました。
しかし、挫折を何度か繰り返しているうちに、いくつかの意識の持ち方やルール作りを事前に行うことで、文章を書き続けることが出来ました。ここからは、私が実践していたコツをご紹介しますので、ご参考にしてください。
文章は苦手な人でも書いて良いものと理解すること!
私は「自分の文章の正解は"他人"が決めるものではなく"自分"が決めるもの」だと考えています。また、いきなり100点の文章を書くことは限りなく不可能であり、そもそも100点の文章なんて存在すらしないのではないかとも思います。そのため、文章が得意でなかったとしても、誰しもが自信を持って書くことを楽しめば良いのです。
もしも、文章を書くことに対して苦手意識や恥ずかしさがあるのであれば、まずは非公開な場所から始めると良いでしょう。私も最初は非公開の場所に記事を書き始めて、勇気を持って「よし公開するぞ!」と意気込んで投稿したことを鮮明に覚えています。そして、最初はそこまで読まれないものなので、安心して投稿してください。(少し悲しい気持ちにはなりますが。)
気持ちが乗らない時は書かない、もしくは、妥協をする!
何事も同じですが、「⚫︎⚫︎しなければならない」という"義務的な思考"になると辛くなります。ここで言うと「書かなければならない」という気持ちです。そのような時は、文章から一時的にでも離脱しましょう。もしくは、全力で妥協した文章にしてみてください。
義務的な思考で強引に継続すると文章に対して抵抗感を持ち続け、その結果、苦手意識は取り除かれないままとなるでしょう。文章が書けない時や気持ちが乗らない時は、自分の口で「まぁいいか」と発生して妥協してみてください。私はしばしば「まぁいいか」と言ってます。
無理のないペースで習慣化する!
文章を書く量を確保するためには、日常生活のルーティンの中に組み込んでしまう方法が一番良いです。ただし最初は1時間とかではなく、5分でも10分でも良いです。私の場合は、「電車の移動時間や待ち合わせの待ち時間、土日は1時間ずつ、平日の夜は元気があれば」という感じで始まりました。無理のないペースで習慣化したことで、文章を書くことに対する抵抗や苦手意識が徐々に少なくなりました。
日常生活のルーティンに無理のないペースで組み込むことで、スケジュールや気持ちなどに無理が生まれにくくなります。「無理してるな」や「書かなければならない」となってしまった場合には、書く頻度を下げるようにしましょう。この「無理のないペース」を常に意識して管理することで、心も身体も良い状態で文章を書き続けることが出来るでしょう。
文章を書いた自分に、ご褒美を与える!
文章を書いた自分にご褒美を与えることは、とても大切なことです。文章を書く先に何かしらのご褒美を設定するなど自分に"楽しみ"を与えることで、「よし、書こう!」という意欲に繋がることがあります。私も「1週間で2記事書いたら、好きなコンビニスイーツを食べる!」というご褒美ルールを作っていました。
もちろん、普段の仕事や様々な活動などにおいても、自分にご褒美を与えるのは大切なことです。ご褒美はどれだけ小さなものでも大丈夫なので、どんどん自分にご褒美を与える習慣も身につけてみてください。
文章を書く量が増えたことによる2つの変化!
文章を書く量が増えてくると、様々な変化を感じるようになりました。ここでは、様々な変化のうち2つをご紹介します。
文章の"質"の向上を実感した!
私は、文章を書き続けて"量"が増えたことにより、文章の"質"の向上を強く実感しました。実際に、身の回りで様々な変化が起きたのです。その中でも、特に強く実感した主な変化として、以下のことがあげられます。
上司からの赤ペン添削が減った!
文章作成を任される機会が増えた!
他部署の文章添削を依頼されている!
記事執筆の依頼を受けるようになった!など
特に嬉しかった変化は、私自身が文章に対するストレスがなくなったことです。更に、苦手意識の強かった文章の作成を任せてもらえるようになったことは、とても大きな自信に繋がりました。
文章による情報発信を通じて世界が広がった!
ブログやSNSを軸とした文章による情報発信を通じて、私は本当に多くの人と繋がることが出来ました。特定の業界だけに限らず、多くの企業の方やフリーランスの方など本当に幅広いご縁をいただきました。
特に、民間企業の広報担当やライター、出版業界の方々との繋がりは、私にとって大きな財産・刺激になっています。働いている業界内だけは得ることが出来ない価値観を知ることができたおかげで、世界が一気に広がっている実感があります。
今までのことを振り返ると、"量"による苦手意識克服は他の場面でもあった!
本記事を書きながら過去の自分を振り返ると、様々な場面で苦手意識の克服があったことに気付きました。
例えば、私は昨年仕事で生成AIに関わることになったのですが、デジタル用語に漠然とした苦手意識をずっと持っていて「日本語で言ってくれないかな」といつも心の中で思っていました。しかし、それではいつまでも仕事で価値を生み出していけないので、読書の"量"を集中的に増やす取り組みをしました。その結果、以下のリンク記事を読んでいただければわかると思いますが、今となっては苦手意識はほとんどありません。
他の場面でも同様のことが多々あり、今となっては「どのようなことも"量"をこなせば、だいたいの苦手意識は克服できるんじゃないか?」と私は思ってます。おそらく"知らない"という状況から打破するためには"量"が必要で、"成果"を出すために"質"が必要なんだろうなと漠然と感じているところです。
行動を"継続"して"量"をこなすこと!
結果として、「文章を書くことに対する苦手意識の克服をする」という目標を設定を行い、「ひたすら書き続ける」という行動を起こし、「"量"をやり抜く」という継続をしていただけだったのです。このように振り返ると、様々なビジネス本に書いている「目標設定をするだけでなく、行動を起こす、また、起こすだけでなく起こし続けてやり抜くこと」の大切さは、間違いなかったんだなと実感しました。
実際に、2019年後半から2023年の約3年半の期間で文章を書き続けて年間100本強のペースで合計344本の記事となり、また、1万以上の閲覧数記事がいくつかあったこともあり、閲覧数累計も100万以上となっていました。今となっては、何かしらのアフィリエイトを入れておいても良かったなと少し思っています。(後悔)
しかし、ここまで文章を書き続けることが出来て、文章に対する苦手意識が克服できたのは、今回ご紹介した「無理のないペース」で"量"をこなせたからだと思っています。どのような活動においても大切だとおもいますが、まずは誰でも継続できるような小さいレベルで始めてみることが、一つのコツでしょう。
ちなみに、『書く習慣』という本は、私イチオシのおすすめ本です。文章を書くことに対して背中を押してもらえるだけでなく、次の行動を起こそうと思える内容になっています。興味のある人は、ぜひ読んでみてください。
本ブログは、今後も不定期に継続して更新していきます。至らぬ文章も出してしまうかもしれませんが、引き続き、ご愛読をよろしくお願いします。
では、また。
みなさまに心より感謝。
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