世界が注目するHigh Tech High Schoolとはどんな学校なのか?
High Tech High School(以下HTH) は現在Project-based learning (課題解決型学習法)を実践する教育機関として世界中から注目を集めている小中高混合の学校施設だ。これ関する記事は日本語でも最近多く出てきており、私自身も前々から注目していて、ここの大学院が持つLeadership programに次のインター設立の仕事に区切りがついたら行くことを検討している。
そのHTHにこの春休みに訪問する計画がようやく実現しそうだ。HTHには生徒が案内してくれる無料のキャンパスツアーがあるのだが、今回はそれではなく有料($250)のキャンパスツアーに申し込んだ。それにしても生徒のキャンパス案内を生徒の学びに変えるとは賢い取り組みだ。
キャンパスはNorth Country Campus, Point Loma Campus, Chula Vista Campusの3つ があり、Chula Vista Campusの高校のツアーに日程の都合上申し込んだ。*School Tourのページはわかりにくいので注意、以下URLからのアクセスが便利(https://www.hightechhigh.org/adult-learning/visit-hth/)
PBLやHTHの特徴については日本語の記事でも多く取り上げられているためここでは詳細に書かないが、学校訪問で自分が心がけて見ておきたい点をメモしておこう。
まず、キャンパスデザインの点だ。壁がガラスで教室ごとが繋がったような設計になっているのが特徴的だというが、それ以上に机の並びからロッカーのことまで、自分の学校が設計段階の今、参考にできることは多くあると思う。
二つ目に、生徒たちの授業中の表情と彼らの展示品だ。生徒が主役の学校施設において、彼らの表情がその学校の全てを物語るのではないかと思う。また、彼らはそれぞれのプロジェクトを通じて出した成果を様々な形でキャンパスに展示していると聞くが、その展示品を見れば生徒の普段の授業に対する熱量も察することができるだろう。
最後に、働く教員たちのマインドセットだ。彼らのマインドセットが学校の目指すものと一致しているかは最も重要な点であり、学校をつくる基盤として最も重要な部分である。彼らのマインドセットがどのようなコンテクストから生まれたかということも積極的に聞いていきたい。そのコンテクストこそが日本の教育機関に関わる全ての人たちの意識改革の糸口になると思う。
なにはともあれ、ようやくHTHに行く目処が立って非常にワクワクしている。この学校がモデルになったと言われている「Most Likely To Succeed」という映画も忘れずに行く前に見ておこう。