リーダーシップと個性の相関関係
誰しもリーダーシップは持てるのだろうか??
そんな疑問から心理学者は個性(Big Five traits)とリーダーシップの相関関係について、263のジャーナルと77の医学論文からメタ分析をおこなった。
Big Five traitsはNeuroticism(神経症的傾向)、Extraversion(外向性)、Agreauleness(強調性)、Openess(開放性)、Conscientiousness(誠実性)の5つの要素を含む。
分析の結果、相関の値は順に、-.24, .31, .08, .24, .28という結果になった。特に外向性が最もリーダーシップに影響を及ぼしていた。そして、これら5つのパーソナリティとリーダーシップの相関関係は90%以上の被験者に当てはまった。
この論文は個人の個性とリーダーシップの相関関係の強さを表した。しかし、もちろんこれの結果を鵜呑みにするのは危険である。
反例として、ドキュメンタリー『Most Likely to Succeed』の中で急激な成長をとげリーダーシップを発揮していた女の子はプロジェクトが始まる前は明らかに内向的な女の子であった。
確かに、外交的な性格の方がリーダーシップを取る際に精神的なストレスは少ないだろう。しかし、なぜ、その女の子が内向的な性格を打ち破ってリーダーシップを発揮できたかというと、それはプロジェクトが彼女の大好きなことだったからである。大好きなことだけに人一倍知識と関心をもち、誰よりもできるという自信があった。だからこそ、そのプロジェクトにおいて彼女はリーダーシップを発揮できたのだろう。
彼女の例をみて、俺はリーダーシップに必要な条件はパーソナリティと同等にセルフエフィカシーも重要なのではないかと考える。
Reference
Judge, T. A., Bono, J. E., Ilies, R., & Gerhardt, M. W. (2002). Personality and leadership: A qualitative and quantitative review. Journal of Applied Psychology, 87(4), 765-780.
http://dx.doi.org/10.1037/0021-9010.87.4.765