失敗を共有して信頼を高める
グループ、コミュニティで心理的安全性を確保するにはどうすればいいか?これがもっとも急速に確保されたと感じる経験がネガティブな体験の共有である。
2018年にHarvard Business Schoolからでた論文【Mitigating Malicious Envy: Why Successful Individuals Should Reveal Their Failures】は失敗経験の共有をした相手に対して人は悪意のある妬みを持たなくなる傾向があることを示した。
実験は起業家ピッチの場で失敗談を話した起業家とそうでない起業家の他人への印象を比べて行われた。失敗談を話した起業家への印象は、ネガティヴな妬みを減少させポジティブな憧れを増加させた。
そしてそれに加え、失敗談を話した起業家の態度を傲慢な態度より自信のある態度だととらえる人が多い傾向があった。
ネガティブな経験を話すということは自分の人に見せたくない弱い部分をさらけ出すということである。コミュニケーションの中でそれを認めてくれる相手というのは何を言っても否定されない相手として心理的安全性を確保されるのであろう。
Reference
https://www.hbs.edu/faculty/Publication%20Files/18-080_56688b05-34cd-47ef-adeb-aa7050b93452.pdf