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<進化を楽しむ>80/100

新年あけましておめでとうございます。

弊社GRIT NATIONは12月決算ですので、今月から第八期に入りました。良い機会なので、私たちの原初のコンセプトでもある「進化を楽しむ」という言葉を改めて振り返ってみました。


「進化を楽しむ」はこうして生まれた

1981年生まれの同級生は、世界的にはビヨンセやロジャー・フェデラーなど。日本ラグビー界ではドラマ/ノーサイドゲームで一躍名が売れた元 日本代表主将の廣瀬俊朗がいます。彼とは慶應大学ラグビー部の同期なのですが、2015年ごろ ひょんなご縁で彼の初めての著作「なんのために勝つのか。」の出版をお手伝いしていました。

表紙
自然な笑顔を引き出すための下ネタトーク

2015年といえばラグビーW杯で日本代表が"ブライトンの奇跡"を起こして南アフリカを撃破した、日本ラグビー界にとって重要な年でした。その大イベントの直後、廣瀬さんと編集会議をしながら決めていった章のタイトルの一つが「進化を楽しむ」という言葉でした。

僕は自分が成長することに喜びを感じる。もっと言えば、進化している自分が好きだ。生きながら進化していくことが楽しいのである。
新たなことを知り、学び、自分のものになる興奮。トレーニングによって身体機能が上がっていくことへの快感。自分がどんどん更新されている感覚はとても気持ちがいい。また、進化し続けようとする人は、皆前向きで魅力的。

なんのために勝つのか。/廣瀬俊朗

競技としてのスポーツに挑む以上、勝利を目指して努力するのは当たり前のマインドセットといえるでしょう。しかし、結果に執着しすぎて、勝利にしか意味を見出せないとしたら、圧倒的多数の敗者たちは何も得ていないことになります。

いやいや、僕が長年信じてきたスポーツの価値はそんなものじゃないはず。山頂を目指す真摯さと、その道のりを楽しむ豊かさは両立できるはずだという思いが、この「進化を楽しむ」という言葉に見事に結実しており、大変気に入ったので廣瀬さんにも相談してGRIT NATIONのブランドコンセプトにしました。

初期はこれが前面に出てた

“HAPPINESS” と “JOY”

ここで、2024年に心を打たれた文章を紹介したいと思います。

日本語で言う「幸せ」には2種類あると言われていて、それが英語で言う「HAPPINESS」と「JOY」。HAPPINESSは、キャリア、家族、友達、恋人との関係など、外部的要因が満たされている幸せな状態。それに比べてJOYは、私達の内側から湧き上がる感情で、シンプルにその瞬間で感じる幸せな喜びの感情のことをいいます。

私達は普段、幸せ(Happiness)になるために生きていて、何となく思い描く幸せ(Happiness)のために仕事も頑張るし、人間関係も大切にするし、自分を高め、自分を磨き、一生懸命生きています。でも、そのHappinessを追い求めるうちに日常に沢山散らばっているJOYを忘れてしまいます。

ゴールに向かうことに一生懸命になりすぎて、そこに向かうまでの楽しい出来事を感じられないまま突っ走ってる感じ。

きっとみんな、子供の頃は時間を忘れて没頭したことがあったし、「帰りたくない!」って泣いたり、それほどの思いがありましたよね?今はそれよりも「これをやらなくちゃいけない」とか、「ここにいかなくちゃいけない」が大きくなってしまっていませんか?

Juri Ko

「勤勉」っておそらく現代の日本人に初期インストールされているソフトウェアなんじゃないかと思うんです。だからHAPPINESSの求め方も勤勉になりがちで、それはもちろん目標達成のためには素晴らしいことなんだけど、JOYを忘れがちになる副作用があるんじゃないかと。

「進化を楽しむ」生き方を実践するということは、HAPPINESSとJOYのどちらも諦めないこと。どちらかというと勤勉なみんなが苦手ににしているのがJOYだとすると、自分は、人は何にどれくらいJOYを感じているのか、とても興味が湧いてきまして、最近人に会うたびにその人なりのJOYを聞くようにしています。

「感じる力」を磨き直す

僕なりに解釈すると

HAPPINESS = 意味があるから頑張れること
→なんらかの期待値があり、有形無形の何かが残る

JOY = 意味がなくても満たされること
→あとに残るものはなく、今この瞬間に感じることが全て

JOYを感じる対象は人それぞれ、しかし僕たちの共通した伸びしろは「感じる力」にあります。

景気が、上司が、世間の目がと、僕らを悩ませるものは色々ありますが、自分の力の及ばない外部要因にクヨクヨするより、一度きりの人生のJOYをしっかり感じられる自分であるための準備をする方が建設的かなと。そのためにできることは自分と世界を繋ぐフィルターである「身体」に今一度目を向けて、「感じる力」を磨き直すことだと信じています。

2025年も、皆さまと進化を楽しむ旅をご一緒できますように。

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