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蔵書紹介:実践的データモデリング入門/真野正

本の概要

『実践的データモデリング入門』

データモデリングの基礎知識と具体的な作り方について書かれている。システム開発の要件定義や設計フェーズにおける業務やデータの洗い出し・整理を合理的に進めるため、および、設計後の実装を円滑に進めるためにデータモデリングの手法を取ると良く、本書で体系的に学ぶことができる。

現実の要件定義フェーズでは関係者の多忙さや事業のスピードの速さゆえに、業務ユーザの情報提供やレビューが不十分であったり、エンジニア体制の実力や工数の不足があり、地道な調査・議論やドキュメンテーションを避けて場当たり的な業務理解・プロトタイプをしてしまうケースが少なくない。こういった状況ではデータモデリングは難しそう・時間がかかりそうという理由から嫌悪される傾向にあるが、最初に横着して省くと後の実装フェーズやユーザテストで不整合が発覚して大幅な手戻りを起こしたり、運用フェーズで理不尽な負担を強いられることになるため、できる限り最初にデータモデリングを丁寧におこなうほうが良いだろう。しかしいざ実践しようとしても丸腰ですぐにできるものでもないため、本書で学んでおきたい。

購入経緯と読書状況

データマネジメントを学んでいるときに、DMBOKの知識領域の一つであるデータモデリングについて体系的な書籍がほしくて購入した。著者がデータマネジメントの界隈でよく知られている点と、本書でデータモデリングを学んだという声を聞くことがあった点から、本書を選んだ。買って満足したためまだ読んでいない。

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