読書メモ:これだけ!KPT/天野勝
本の概要
『これだけ! KPT 【これだけ!シリーズ】』
ふりかえり手法のKPTについて説明されている。KPTは昔、会社の先輩から教えてもらって自分でも使っていたが、改めて体系的に学ぶために、そして一般的にどう理解されているかを知るために、本書を読んだ。比較的しっかりと書かれているので参考になるが、KPTを始めたい人が最初に読むとしたら内容が多すぎるかもしれない。KPTは手軽に始められることもメリットだと思うので、最初は可能であれば経験者から教えてもらいながらやってみて、その後に本書などで学習する流れが効率的で良いと思う。
私はふりかえりは個人やチームの改善に有益なものであり、そして改善は常に価値があるものであるから、ふりかえりの価値は不変であるという認識をしていた(つまり、全員がいつでもふりかえりをするべきと考えていた)が、最近になってその限りではないと考えるようになった。たとえば新しい取り組みをするときや新しいメンバーが入ったときなど、キャッチアップが強く求められるケースでは改善の価値が高くなり、ふりかえりの価値も高くなる。つまり、ふりかえりの価値が下がるケースはないという認識は引き続き持っているが、価値が一段と高くなるケースがあるということである。仕事が軌道に乗るまでの間や自立・自律ができるまでの間は、ふりかえりを積極的に、そして丁寧におこなうべきだろう。
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