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蔵書紹介:ITシステム開発「契約」の教科書/池田聡

本の概要

『ITシステム開発「契約」の教科書』
情報システム開発に関する契約書のルール・慣習・事例が書かれている。本書は外部委託・受託開発とソフトウェア使用許諾の各種契約書に焦点を当てている。『システム開発 受託契約の教科書』の第2版。

エンジニア職だからと言っても契約・法務がわからないままでは許されず、むしろ現場の当事者であれば自分たちの活動がどういった契約を前提にしているかを把握し、禁止行為やトラブルのリスクを避けて行動するべきである。しかし現実的には契約の知識は難解で学ぶ機会も少なく、理解できていないケースも多い。エンジニア側・ユーザー側、および発注側・受注側の両者が理解する必要があるが、理解できていないケースは両者で起こりうる。

具体的には以下の契約書について書かれている。いずれも実際の現場で発生しうる契約であり、これだけ多くの種類があるため網羅的な理解は大変だが、契約種類の違いを正しく理解して適切な取引をおこなう必要がある。

  • ソフトウェア開発基本契約書(多段階契約)

  • ソフトウェア開発契約書(一括請負型)

  • 業務委託契約書(要件定義・準委任契約)

  • 業務委託基本契約書

  • ソフトウェア開発基本契約書(アジャイル)

  • コンサルティング業務委託契約書

  • システム保守委託契約書

  • SES基本契約書

  • ソフトウェア使用許諾契約書

  • 派遣基本契約書

  • 秘密保持契約書

購入経緯と読書状況

開発の外部委託をするにあたって一般的な知識を身につけるため、また、部下や同僚に一般的な知識を指導するために購入した。初版のほうも第2版の本書も両方購入して所持しているが、両方とも全然読んでいない。

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