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蔵書紹介:エンジニアのための文章術 再入門講座/芦屋広太

本の概要

『エンジニアのための文章術 再入門講座 新版 状況別にすぐ効く! 文書・文章作成の実践テクニック』

エンジニア向けにビジネス文章の文の書き方が書かれている。エンジニアは設計書や仕様書に触れる機会が多いため、ふだんのメールや資料でも設計書や仕様書の書き方を使ってしまいがちである。しかし開発の設計書や仕様書と開発以外のビジネス文書では目的や読み手の違いから要求される文章の性質が異なるため、わかりづらい文書になってしまいコミュニケーションロスを生んでしまう。

本書では、第1部は基礎編として文章表現力の基礎を身につけて、第2部は実践編として文書の種類別に具体的なBefore/Afterを見て良い文章を学ぶことができる。

私自身もエンジニアではあるが、私の感覚としてもエンジニアが書く文章はわかりづらいことが多い。その理由として「教えてもらったことがないからわからない」「学ぶ機会がない」といった言葉もよく聞く。

しかし体系的に学んだことがなくても、
「大量の文書を読むことで文書における良い特徴と悪い特徴を知る」
ということと
「文書と書いたときに自分で読み手の気持ちになって読み返す(つまり読み手の状況や前提知識をできる限り正確に再現して自分に憑依させる)」
ということをすれば少しずつは身につけられると思う。したがって、多くのエンジニアは読む量が少なすぎるか、読み手の気持ちを考えることに興味がない。そしておそらく読み手側の理解度や質問力にも問題はある。

本書を読めば大量の文書を読まずに要点を絞って学ぶことができるので、文書をたくさん読むとか読み手の気持ちを考えるのに時間を割く余裕がないような人でも手っ取り早く力をつけられるだろう。また、たくさん読む気がある人でも闇雲に学ぶよりは事前に指針があるほうが効率が良いので、本書を読むと良いだろう。

購入経緯と読書状況

大手SIerからベンチャー企業へ転職した際に同僚の文章力の未熟さに困っていたため、改善を促すためにまずは自分で購入した。買って満足してまだ読んでいない。

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