蔵書紹介：IBMを強くした「アナリティクス」 ビッグデータ31の実践例/Brenda L. Dietrich, Emily C. Plachy, Maureen F. Norton
本の概要
『IBMを強くした「アナリティクス」 ビッグデータ31の実践例』Brenda L. Dietrich (著), Emily C. Plachy (著), Maureen F. Norton (著), 山田 敦 (翻訳), 島田 真由巳 (翻訳), 米沢 隆 (翻訳), 前田 英志 (翻訳), 高木 將人 (翻訳), 岡部 武 (翻訳), 池上 美和子 (翻訳)
IBM社の業務課題に対するデータアナリティクスの取り組みの事例が紹介されている。業務の背景や取り組みの方法論・課題・効果にフォーカスを当てている。データを用いた業務改善をミッションとする人がアイディアを得るために読むと良いだろう。コンサルティング、要件定義、プロジェクトマネジメント、ディレクションのような上流工程や抽象的なアイデア出しの参考になると思う。一方で技術的なシステムやデータの設計や実装には言及していない。
書店やSNSのクチコミではほとんど見たことがなく、またWEB上のレビューも件数が少なく点数も低いため、世間的にはあまり評価されていない。また、流通量が少なく、入手も難しい。中身を少し見た感じでは、シチュエーションは限定的ではあるものの、受け取り方を間違えなければ参考になりそうなことが書かれているように見えるので、もう少し評価されても良いと思う。
購入経緯と読書状況
コンサルティングを学んでいる時期にデータに関するプロジェクトにアサインされた際、上司が読んでいるのを見て購入した。自分自身は目の前のプロジェクトに精一杯で上位レイヤーの学習をする余裕がなかったことと、上位レイヤーのノウハウは上司がすでに本書を読んで間に合っていたことで、買ったのに読むことなく本棚の肥やしになって今に至る。