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書籍分類/IT技術書ではないけどITエンジニアに役立つ本

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IT技術書ではないけどITエンジニアに役立つ本の紹介記事です。
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#心理学

蔵書紹介:選択と誘導の認知科学/山田歩

本の概要『選択と誘導の認知科学』日本認知科学会 監修、山田 歩 著、内村 直之 ファシリテータ、植田 一博 アドバイザ 認知科学のうちヒトが選択するときのメカニズムや選択を誘導する方法論について、高校生や大学生、社会人の入門向けにわかりやすく書かれている。本書のテーマはシステムの設計やステークホルダーとの交渉、マーケティング手法など幅広い仕事で応用しうる。実用に即した基礎学習を期待できる。 「認知科学のススメ」シリーズは認知科学と関連分野の入門書を提供しており、本書はシリ

蔵書紹介:教養としての認知科学/鈴木宏昭

本の概要『教養としての認知科学』 著者による大学の認知科学の講義がまとめられている。出典の講義の受講者は認知科学を専門としない学生も多く、本書も認知科学、心理学、人工知能などを専門としない人に向けて書かれている。 テーマは入門向けだが、表紙の文字の級数が大きくてカジュアルな印象を受ける割に本文の文字は小さめで図解は少ないため、骨太な入門をしたいときにちょうど良いと思う。 購入経緯と読書状況認知心理学に興味があり、関係書籍を集めていたときに購入した。まだ読んでいない。また

蔵書紹介:基礎から学ぶ認知心理学/服部雅史, 小島治幸, 北神慎司

本の概要『基礎から学ぶ認知心理学 -- 人間の認識の不思議』 認知心理学・認知科学の入門書。知覚・記憶・思考などの仕組みや歴史について書かれている。 昨日紹介した『認知心理学 -- 知のアーキテクチャを探る』と同様に、大学の教科書向けに作られているが、比較的一般向けにも読めるようにできている。本書の方がさらに表紙や本文がとっつきやすくできていると思う。 購入経緯と読書状況これも『認知心理学 -- 知のアーキテクチャを探る』と同様、認知心理学に興味があり、関係書籍を集めて

蔵書紹介:認知心理学 -- 知のアーキテクチャを探る/道又爾, 北崎充晃, 大久保街亜, 今井久登, 山川恵子, 黒沢学

本の概要『認知心理学 -- 知のアーキテクチャを探る』道又 爾 (著), 北崎 充晃 (著), 大久保 街亜 (著), 今井 久登 (著), 山川 恵子 (著), 黒沢 学 (著) 認知心理学の入門書で、知覚や記憶などの仕組みが書かれている。大学の教科書向けに作られている。比較的一般向けにも読めるようにできているため、心理学の学術的な知識を得たい人には役にたつだろう。 購入経緯と読書状況認知心理学に興味があり、関係書籍を集めていたときに購入した。難しそうなのでまだ読んでい

蔵書紹介:データ分析に必須の知識・考え方 認知バイアス入門/山田典一

本の概要『データ分析に必須の知識・考え方 認知バイアス入門 分析の全工程に発生するバイアス その背景・対処法まで完全網羅』 認知バイアス、社会的バイアス、統計的バイアスについて社会人全般向けではなくデータ分析者向けに説明されている。カラー刷りと豊富な図解でわかりやすく書かれている。当記事執筆時点(2023/9/23)では認知バイアスの本としてはかなり新しい。 『データ分析のための数理モデル入門』などソシム社のデータ分析シリーズの5冊目になる。過去作のテーマは数理モデル、デ

蔵書紹介:認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編/米田紘康, 竹村祐亮, 石井慶子

本の概要『情報を正しく選択するための認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学 編』情報文化研究所 (著), 米田 紘康 (著), 竹村 祐亮 (著), 石井 慶子 (著), 高橋 昌一郎 (監修) 昨日紹介した『認知バイアス事典』の続編。前作では論理学、認知科学、社会心理学のアプローチで説明されていたのに対して、本書では行動経済学、統計学、情報学のアプローチで認知バイアスが説明されている。各項目を4ページにまとめて大きい図表がある点、表紙のデザインの目立ちやすさも変わら

蔵書紹介:認知バイアス事典/山﨑紗紀子, 宮代こずゑ, 菊池由希子

本の概要『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』情報文化研究所 (著), 山﨑 紗紀子 (著), 宮代 こずゑ (著), 菊池 由希子 (著), 高橋 昌一郎 (監修) 認知バイアスについて論理学、認知科学、社会心理学の3つの研究分野から説明されている。各項目が4ページにまとめられている点や大きめの図表が使われていることで読みやすくなっている。表紙のデザインが目に入りやすいため手に取る人は多いだろう。 購入経緯と読書状況昨日紹介した『認知バイアス 心に潜むふしぎな働

蔵書紹介:認知バイアス 心に潜むふしぎな働き/鈴木宏昭

本の概要『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』 心理学の認知バイアスのメカニズムや事例について説明されている。認知科学の本には単行本が多くて持ち運びづらい印象がある(これ自体が私の認知バイアスかもしれない)が、本書はブルーバックスなので、持ち運びやすい新書でありながら一般向けにわかりやすい説明と地に足のついた信頼性を期待できる。 ITエンジニアをやっているとシステム設計、不具合調査、ユーザヒアリング、チームの体制構築、進捗管理、品質管理など多くの場面で先入観や固定観念による

蔵書紹介:やり抜く力 GRIT/アンジェラ・ダックワース

本の概要『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』アンジェラ・ダックワース (著), 神崎 朗子 (翻訳) やり抜く力が重要であるというグリット理論が書かれている。グリット(GRIT)は才能によらずに成功するための心理特性で、Guts(度胸)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の各要素の頭文字を取って付けられている。著者はグリット研究の第一人者の心理学者で、本書はビジネス書