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コミュニティビジネスに傾く危険性

 お客さんと友人のように家族のように接する接されるようなお店というのはある種、接客業の理想かのように語られることが多いのですが、私はそれには否定的な立場です。カリスマ店員とか名物店主とか、そういうものに頼るべきでないと思っています。
 世の中のあらゆるビジネスは、コミュニティービジネスとも言えるのですが、それには限界があります。人間関係を作った上でそれを原資に売上を立ててしまっていた場合、人間関係がこじれるイコール売上の減退となります。

 また、属人性が高くなりすぎ、事業継承が出来なかったりする可能性もあります。

 中国古典の韓非子においては、「稀代の名君なら必ず政治は収まる、稀代の暗君なら必ず政治は乱れる。問題とすべきは平均的な能力の君主がシステマティックにどう収めていくか」と論じられています。

 事業においては、平均的な能力の人間でも問題なく続けることができ、代替わりしても同じように続けていくことができるシステムを作ることが一番重要なことではないかと思います。

 私は自転車屋ですが、自分にしかできない特別なサービスとかは意識的にしないようにしています。


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