
お客さんを正論で追い詰めない
お客さんとお店の間には情報の非対称性があります。簡単に言うと、どの商売でもお店の方がお客さんより知識があるということです。
こんなことは知っていて当たり前ということを知らないお客さんもいます。説明しても前提の知識がなく、理解の追いつかないお客様います。そういうお客さんに対して強い言葉で正論というか正解を押し付けようとするのは良くないと私は思っています。
孫子由来の四字熟語に「囲師必闕(いしひっけつ)」というものがあります。
これはどういう意味かというと、敵を囲んだ際に逃げ道を一つ空けておけということです。完全に逃げ場のない状態に敵を追い込んでしまうと、彼らは死に物狂いで反撃してきます、ゆえに逃げる余地を与えておきなさいということです。
接客においても同じことで、正論で相手を追い詰めてしまえば、相手は何も出来なくなってしまい、感情的に反撃する以外の手はなくなってしまいます。そうなると感情的な言い合いになるしかなく、この場合解決はかなり難しいものになります。
結論、相手を追い詰めるような接客はやめましょう。