自分が一番"自分”としていられる場所。それが今の働き方。
――はたらくってなんだろう。就活ってほんとにしなくちゃいけないのかな?
自分らしく、自分の"いろ”を大事にしたい人はきっと多いはず。でも、就活をやらなきゃとか、プレッシャーが押し寄せてくる。そんなもやもやを抱えているみんなのために、自分の"いろ”を大事に働いている二人が話すトークイベントを開催しました。
ゲストは株式会社いろあわせの馬場奏さんと株式会社アスノオトの内藤千裕さん。ファシリテーターは私、大島渉が務めました。
11月27日(水)、滋賀県彦根市にある株式会社いろあわせのオフィス「teminca」で行われたこのイベント。オンラインでも配信して、遠く新潟や東京からもご参加頂きました。
ベンチャー企業に新卒で入った二人が語る"はたらく”のリアル。どんなリアルが聞けたのでしょうか?
本日の流れ
第1部では、まずはお二人の自己紹介。大事にしている10個の価値観を用意して頂き、お二人の就活のやり方、働くまでの流れ、就活で感じた違和感についてお話頂きました。
第2部では、事前に用意した質問を参加者のみなさんに選んでいただき、お2人にぶっちゃけた質問を。
第3部では、参加者のみなさんからゲストの質問を。「給料ありますか?」「就活の軸は?」など、多くの質問が来て、時間が足りないほどでした。
今まで知らなかった就活のやり方、はたらくって楽しい?。たくさんの方に参加頂いた「自分の"いろ”が仕事になった」お二人はどうやって自分の"いろ”を大事に働けている今にたどり着いたのでしょうか?
第1部:自己紹介
大島:どんな方か伝えるために、はじめに自分を表す10個のキーワードを教えてください!まずは、「ジャニオタなんですか?」
ばばさん:嵐の二宮君が好きで、10年間嵐を追いかけています!それで、大学時代のバイト代のほとんどを費やしたのに、こないだ結婚して…。
大島:次の話題に行きましょう(笑)これ気になったんですが、びわこガールって??
ばばさん:大学2回生の頃に、滋賀で活動し始めて、そのキャッチコピーとして自分を売るために、名前を付けました。その後、「滋賀学生コミュニティkaname」という学生団体を立ち上げて、滋賀の学生を盛り上げたい!と若者で滋賀の未来を考える「近江の国ミライ会議」を作ったり、いろいろな活動をしていました。
大島:すごいですね!そのまま3回生になったら就活を??
ばばさん:3回生の夏ぐらいに周りのみんながインターンの選考を受けだして、自分も受けたんですが、全落ちしました。それで、Facebookで「おすすめのインターン教えてください!(うちおいでよ!も歓迎)」と投稿したんですね。そしたら、学生団体の時のイベントのゲストとして来ていただいていた北川さん(いろあわせの社長)から「うちおいでよ!」とコメントを頂きました。それが実はいろあわせで働き始めたきっかけです。
大島:ばばさんでもインターン落ちることあるんですね。それでインターンをし始めて、就活はしたんですか?
ばばさん:ぶっちゃけ滋賀の大人からの期待が大きすぎて、東京に逃げたいと思ったんですね。それで東京の会社の選考を受けていたんですが、合わなくて、帰りの新幹線がたまたま北川さんと一緒で「馬場にいろあわせの内定出すから、内定蹴れ」と言われました。好きなことを探すより、いろあわせが嫌いな理由から探したら、自分のこれからのことも決めれるんやない?と。
一同:へえ~。
大島:内定蹴れって、そんなことあります?
ばばさん:その時に自分を見つめなおしてみたら、私が働きたいのはいろあわせだと思って、社長に2000字、手書きの手紙を渡して、いろあわせで働くことを決めました。
大島:壮大なエピソード…。「好きなことより、嫌いなことから探す。」確かに、これは迷ったときに使えそうです。ありがとうございます。それでは、次はそいさんもお願いします。
大島:早速、10個のキーワード聞いていきます。パラレルワーカーなんですか?
そいさん:新卒で「株式会社アスノオト」と「NPO法人グリーンズ」の二つの会社で働いています。働くまでの流れはざっとこんな感じ。
大島:すごい経歴、、新卒募集してない会社に働かせて下さい!って言ったんですか?
そいさん:みんなに伝えたいのは、大手就活サイトに載っている会社がすべてじゃないし、自ら来る学生を大人は喜んでくれる(笑)
一同:ええ~!
大島:そんなのありなんですね。そいさんは大学時代は何かされていたんですか?
そいさん:私は、ばばちゃんみたいに活動とかはしてなかったけど、高校生ぐらいから既存の学びに違和感があって、自分のやりたい教育のことをイベントに行って周りの大人に話をしていました。たくさん言いまくったら、なんとかなってるのはあるのかもしれないですね。
大島:たくさん言いまくる。大事なんですね!就活はしなかったんですか?
そいさん:就活したけど無理でした。私はもっと未来の話がしたかったし、なにより就活生の内藤さんって言われるのがいやで、「そいです!!」って言いたかった(笑)
一同:(笑)
大島:それでアスノオトで働き始めるまではどんな経緯があったんですか?
そいさん:社長に仕事を探してもらっていたのですが、どうしてもアスノオトで働きたい、私のやりたいことはアスノオトが一番合っていると思って、社長にお願いしてアスノオトで働き始めました。
大島:すごい、、熱意で勝ち取ったんですね!ありがとうございます。自己紹介も長くなってしまったので、次のトークセッションに行きたいと思います。
(あ、ちなみに私はこういうものです。絶賛"はたらく”にさまよい中。)
第2部:トークセッション
大島:今回6つのテーマを用意しました。みなさんの中で人気だったテーマは「2」と「6」
まずは、「ぶっちゃけ今の働き方どう?」について聞いていきます。
ばばさん、今の働き方の楽しいところ/しんどいことありますか?
ばばさん:やっていることが多すぎて、常時30以上のプロジェクトを回しているので、毎日いろんなことができるのが楽しいです!社員6人で回しているので、一人ひとりが持つ仕事も多く、責任の重さが大きいのはプレッシャーかなと思います。しかも、社員の方は「営業トップとったからUターンした」とか「東京の有名なデザインの学校通ってました」とか見るからにすごい方ばかりで、その中で仕事を回していくのはぶっちゃけ大変です。
あと、基本みんな忙しくて、みっちり教えてもらうとかはないので、自ら教えてもらうという自主性はめっちゃ大事やなと思います。
大島:プレッシャーの中で働くって大変そうですけど、それも楽しめているんですね。すごい。ちなみにそいさんはどうですか?
そいさん:アスノオトは社員全員パラレルワーカーなので、上司と会えないのはけっこうつらいです。たまに画面越しで泣いちゃうときもあります。。
でも、ばばちゃんと一緒で自分ができる仕事の範囲も、大きさも新卒では普通できないことを経験させてもらっているなと思います。こないだ、2週間の展示会のディレクションやったりして、デザインもやらせてもらっているので、自分が学びたいこと、やりたいことができているのは充実しているかなと思います!
大島:ほかに、小さい会社で働いてみて、働きやすいポイントとかありますか?
ばば:低気圧に弱くて、ほんとに朝起きれない日もあるんですが、その時に「全然休んでいいよ~午後から出社したらいいし!」と社長が言ってくれて、柔軟な働き方ができるのがいいとこですね!
そいさん:わかる~!!!私も同じ!
一同:へえ~。
大島:そんな働きやすいポイントもあるんですね!それでは、次の質問に。
「親とか周りの人にどうやって説明した?」
ばば:四者面談しました。
一同:四者面談!!??
ばば:社長と父母、私の四人で、会社の説明とか。実はうちの親はけっこう厳しい家庭で、インターンしているときも「あんたなにやってんの?」と言われていました。でも、社長がきちんと向き合ってくれて、チラシとかホームページとか、あと、会社の人とのエピソードとか話して、理解してもらえました。
大島:社長に話してもらうってありなんだ、そいさんも同じですか?
そいさん:私は4者面談はしていません(笑)
一同:(笑)
4年になっても全然就活していなくて、「隣の家のAくんは○○銀行に決まったらしいよ!」とか親に言われたりしていました。でも、私は就活に気が乗らなくて、インターンをしていたんですが、アスノオトに決まってから、ホームページとかを見せて納得してもらいました。
大島:親の気持ちだときっと不安になりますよね。ちゃんと会社が作っているものを見せて安心してもらうのが大事なのかもしれませんね。
それでは、トークセッションは終えて、皆さんからの質問をお二人に聞いてみたいと思います。
参加者A:はい!ぶっちゃけ給料あります??
ばばさん、そいさん:あるわ!!(笑)
そいさん:さすがに給料はあります。
大島:(笑)ほかに~
参加者B:親に言われて揺らいだりしませんでした?
そいさん:「インターンやるぐらいなら内定とりなよ!働きなよ!!」とか言われてました。でも、私は就活したくないし、やってなかった。
それがあるのは、「卒業してすぐ働かないといけないわけじゃない!」
って思っているからです。自分の人生だから自分で決めることが大事だし、自分がやりたいことをやりきる。ってことが結果将来につながるのかな~って思っているので、結果アスノオトに内定でたのも、2月でしたね。
大島:2月ってぎりぎり、、。自分が決めたことをやりきる、心にグッと響きました。。そろそろ時間が迫ってきたので、最後に一言メッセージをお願いします。
そいさん:私が良く言うのは、ラーメン食べたことないのに、「ラーメンとうどんどっち食べたい?」と聞かれてもわかんないですよね?っていう話。就活も一緒でやりたいことなんてやってみないとわかんないし、みんなと同じことをしなくてもいいんだよってことを伝えたい。自分の直感を信じてやりきる。それが一番大事なことかなと思います。
ばばさん:自分が自分らしくというか、自分が自分でいられることが一番大事なことかなと思います。私は自分が自分として一番いれるのがいろあわせだったから、今たまたまローカルベンチャーで働いているだけです。
大島:ありがとうございます。今回のタイトルだった「自分の"いろ”が仕事になった」まさにその言葉を体現している二人だなと感じました。
お二人の言葉をまとめておきます。
ご紹介
そいさんからのご紹介
地域で活動するって企業だけじゃないと思うし、まずはホームパーティーを開いたり、今日みたいな小さなワークショップから始めてもいいと思うんですよね。そのため地域にアクセスしやすく、学べる場「さとのば大学」をアスノオトで作りました。
地域は人も足りていないけど、その分自分が求められている役割があるし、自分らしく生きる環境があります。興味がある方は私まで!
大島からの紹介
今日たくさん新しい"はたらく”についてインプットして頂いたと思います。それをさらに、アウトプットする場を作りました。今回は小さな会社でちょっと変わった働き方。でも、逆にきちんと大きな会社ではどうなの?っと今日と真反対のものを攻めてみました。自分の"はたらく”をじっくり考えてみませんか?
あとがき
もしここまで読んで頂いた方がいれば奇跡です。本当にありがとうございます。今日のイベントにかける想いが強すぎて、5000字書いてしまいました(笑)
このイベントを通して僕が伝えたかったことは、「世間の正解は自分の正解じゃない」ってこと。僕はこの二人の話を聞いて、そんな働き方ありなんだ。それってもっと悩んでいるみんなに共有したい!伝えたい!そんな想いでこのイベントを作りました。
イベント後には自由に交流会が始まっていて、10時半ほどまでお話が続いていました。みんなの悩みやもやもやが聞けて、このイベントを作ってよかったなと心の底から思いました。
少しでもこのイベントを通して"はたらく”が楽しみになって頂ければ幸いです。たくさんの方にご参加頂き、本当にありがとうございます!
また、語りましょう!
株式会社いろあわせ 大島渉
この記事が参加している募集
ありがとうございます。すごくすごくうれしいです!