お客に媚びるUber運転手。

最近はもっぱら「ギグ・ワーカー」について資料を読みあさっています。

なんかカッコイイ名前だな?という印象しか浮かびませんが、

ザックリ言うとギグ・ワーカーとは、

”Uberのようなアプリに登録して、好きなタイミングで、好きなだけ働くことができる自営業者” 


利点として、

・フレキシブルな働き方ができる。

・嫌な時は「嫌!」と業務をキッパリ断れる融通さ。

このギグ・ワーカーの分かりやすい例が、

Uberのタクシードライバーや、日本でも見かけるUber Eatsの配達員さん達です。

正社員に比べて、収入が安定しないこと、社会保険制度から事実上仲間はずれにされるといったマイナス要素はあれど、

やはり好きな時に、好きなだけ働けるというのは魅力です。

このコロナ渦かであれど、むしろコロナだからこそ今は稼ぎやすい職業?とみることができるかもしれません。

労働者目線からだけでなく、

運営側のUberからみても、ドライバニーに対して労働法関連の義務を負わなくてもよく、社会保険料の負担も無し。加えて、乗客とドライバーのマッチングはAIで自動化。要するに、ドライバーを使用するコストを安く抑えられる。まさに画期的。。

ところが、、

このギグ・エコノミーという仕組みは、もっぱらドライバーの労力を搾取できるように、かつドライバーに心理的なストレスも負わせるといった恐ろしい実態を秘めていることが分かりました。。

.

.

.

.

.

お客に媚びを売る!?


冒頭で、

「嫌な仕事は断れる」って言ったじゃないか!

「媚びを売るなんて、起こる訳ないだろ!」

、と思うかもしれません。

ところが、

そのカラクリこそが、ギグ・エコノミーというプラットフォームを利用したビジネスの肝なのです。

このプラットフォームビジネスの特徴として、前述したように、AIを使ってUber側の作業はほとんど自動化。

そして、ドライバーのインセンティブを引き出すためにUberが導入したのが、、、

「rating system」

日本語訳はイマイチ分かりませんが、

ドライバーさんの評点システムといったところでしょう。

これをもとに報酬・各種手当がUber側から一方的に決められるため、好きなように働けるという一方で、ドライバーさん達は自身のポイント稼ぎあるいは維持にインセンティブが生じます。

というのも、成績が不調だったり、勤務態度が悪い!と評価されると一定の段階で、Uberアプリから退会させられるので^-^;

そこで何が起こるかと言うと、

”実際は、嫌な乗車客に対しても、愛想よく気前よく振る舞ってしまう。これらがドライバーの心理的ストレスとなる”

(海外の研究論文より

これを知った時、不謹慎ですが、「なるほど!」と思いました。

Uberという普通のタクシーよりも安く、手軽に使えるサービスと思っていたのに、その画期的なテクノロジーのジレンマ?がこんな形でドライバーにシワ寄せとして発生しているのですから、、、

どうでしょうか?

この驚き、伝わっていますか?^-^;

これに加えて、従来のドライバーとUber側の運賃の取り分は8:2だったのが、

今は7:3。

忘れてはいけません。そもそも普通のタクシー比べて運賃は安め。

実際に海外ではストライキまで行われていますが、こういった低賃金そして業務上の危険性(海外では女性ドライバーが性的暴行の被害に)も抱えています。

画期的な働き方!という肯定的な面がある一方で、

まだまだ法的な整備や、社会の認識・差別といった面でデメリットもあるようです。

ところどころ割愛しましたが、また後程べつのデメリットや実態をお届けできればと思います。

それでは、今日はここらへんで失礼します。

.

.

.

.

.

.

.

ブログを読んで頂き、ありがとございます^-^

へばなっ!

いいなと思ったら応援しよう!