「宮台真司、復活」の朗報
先日の宮台真司氏が暴漢に襲われた件に関する続報がありました。
「深刻な肉体的なダメージ」はあるということですが、一先ず退院し、今後も言論活動を続けていくということです。
以前も記事にしていますが、世代的にも応援していた方なので一安心しました。
防犯カメラに映る不審な男性
容疑者に関しては、公開捜査に切り替わったようで監視カメラの映像が公開されました。
マスク姿のため、顔がしっかりと映ってはいませんが、比較的鮮明な画像ではあるため、捜査に進展があることを期待したいと思います。
事件後も公開され続ける動画
こうした事件の後は更なる犯行を不安視して動画の公開を見合わせるようなケースがあります。
今回の事件にしても、同機は不明ですが宮台氏の強い言葉に刺激されて犯行が行われた可能性は否定できないでしょう。
しかし、こうした配慮、自粛に対して宮台氏は「ビビりは言論界隈への社会的信頼性を失わせます」として、スピンオフ動画を拡散するように話しているようです。
言論者としては当然の姿勢ではありますが、実際に被害にあった方がこうした強気の構えを崩さないことが大事であると再認識させられました。
果たして自分がどこまでそうした態度をとることができるか、自分に置き換えて考えるとなかなか難しいかもしれません。
PIVOTの注目番組
宮台氏のここ最近の動画の中でも、深く考えさせられるのが以下のものです。
キャスターの安藤優子氏との対談形式で行われる、全7回の番組です。
これはPIVOTというビジネス映像メディアがリリースしている動画になります。
PIVOTは元Newspicks CEOの佐々木紀彦氏が主宰するメディアで、本田圭佑氏や落合陽一氏も出演する番組などを製作しています。
その中でもこの宮台氏の番組は非常に面白いと感じています。
現代社会を生きる人々を舌鋒鋭く批判し、いかに日本人が「頓馬」に陥っているのか指摘していきます。
共同体としての日本の欠点を捉えなおしていこうという試みでしょう。
ちなみにですが、こうしたネットメディアの対談の中でも宮台氏は安藤氏の言葉をメモしながら聞き、それに答えるなどアカデミシャンとしての基本を抑えた様子をうかがい知ることができます。
熱心な信者ではないが、示唆に富んだ指摘
私自身、宮台氏の熱心な信者的な立場ではありません。
彼の思想的な部分と相違するところも多いからです。旧民主党を熱心に応援していたところなどはその典型です。
しかし、彼の指摘は非常に鋭く、そして多くの日本人の耳に痛い部分を的確に狙っているため、その言に耳を傾けるに十分な価値があると感じています。
そうした現代における代替の効かない社会学者が、暴漢に襲われても一先ず無事に退院できたということは喜ばしいことでしょう。
今後の言論活動を楽しみにしたいところです。