後藤隊長になりたくて
今回はやや自分語りの中二病的なことを記事にまとめていきたいと思います。
ロールモデルの存在
誰しも自分のロールモデルとなる存在や憧れ、尊敬を抱く存在というものがあります。
スポーツ選手やタレント、科学者、芸術家、政治家、肉親などその存在の種類は様々です。
私は不幸なことに、身近な存在に尊敬心を抱くのが苦手な人間(その原因は揚げ足取りな自身の性格の悪さですが)のため、親や祖父母、教師や直属の上司などはそうした存在になりませんでした。
また、スポーツは苦手で観戦にも興味が無いためスポーツ選手は国民的なレベルの人しか知りません。
一方でマンガやアニメは好んで見ていたため、憧れの対象の一つはフィクションのキャラクターが入っています。
「機動警察パトレイバー」
「機動警察パトレイバー」というマンガ、アニメをご存じでしょうか。
歩行式の作業機械「レイバー」が活躍する近未来の東京を舞台に、新設された警視庁のレイバー部隊「特車二課」の活躍と成長を描く物語で、マンガとアニメ連動させたメディアミックス作品です。
原作はヘッドギアというマンガ家のゆうきまさみを中心にしたチームで、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守の5人がメンバーである。
この作品の主人公、泉野明の所属する「特車二課第二小隊」の隊長、後藤喜一が私が憧れの対象なのです。
後藤喜一とは
「機動警察パトレイバー」はロボット+警察ものでありながら、若い警察官たちの成長を描く群像物語であるとともに、隊長を教師とした人物配置や、学校モノ風のドラマ作りという構成です。
「第一小隊」が優等生クラスとするならば、「第二小隊」ははねっかえりぞろいの問題児クラスという構図で描かれており、「第二小隊」の隊長、後藤はその中でいわば担任の先生的なポジションとなっているわけです。
無気力、無関心を表面的には装いつつも、周囲への気配りができる。人的管理は強制を好まず、各人の自主性を上手く引き出す、といった人格で描かれているキャラクターとなっています。
飄々とした人格と本質をついた鋭い一言が魅力
これは警察官という仕事に夢を持つ部下に対し、警察という仕事がそのものが抱える本質的な無力さを指摘する内容となっています。
面倒ごとを抱えそうな状態の部下へ自分へ振るように声を掛けた後に、自分もさらに上の上司に振る、ということ言った言葉の後に続くセリフとなっています。
一方で自分の部下の希望を通すために上司に以下のようにも発言します。
部下をかばい、責任は引き受けつつも飄々とした態度を崩さないところが魅力ではないでしょうか。
私が教員になった理由
この内容をまとめていて気付いたことがあります。
「機動警察パトレイバー」が隊長を担任教師に見立てた学校ドラマ仕立てとなっていること、後藤喜一のキャラクターの造形などが、もしかすると私が学校の教員になった要因のいくらかに含まれているのかも、と感じるようになりました。
マンガ版、アニメ版、劇場版、実写版と複数展開されている作品であり、それぞれの作品でキャラクターの人物像が異なっているなど、制作責任者の人間観などが見えて非常に面白い作品となっています。
もしまだ見ていない方にはぜひ見てみてほしい作品です。
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