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「楽しんだ者の勝ち」 Lineage リネージュ昔話004

 多くは語りません。まずは、このスクリーンショットをご覧ください。

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 カイザード42さんが、「アクセスしている血盟員 あたまおかしい」と発言されていますね。いったい何がおかしいというのでしょうか?

 画面左に表示されているのは「現在アクセスしている血盟員(チームメンバー)の名前の一覧」です
 上から順に、カイザード18さん、カイザード77さん、カイザード08さん…そう一部の例外を除いてカイザードしかいません。

※なお2人だけいる例外であるうちの片方、YesIamは君主というクラスで、ゲーム内でチームを作るためのキャラクターとして血盟員(血盟主)になっています。この後にカイザードXXというキャラクターを用意してそちらにリーダーの地位を譲っています……そうまたしてもカイザードです。
 また、これは「"現在アクセスしている"血盟員」ですから、これ以外にも血盟員がいます。言うまでもなく他の血盟員も全員名前はカイザードです。

 MMORPGに関わらず、ネットゲームをプレイしたことがある人なら、このスクリーンショットを見ただけで、おかしなことをしていることが伝わるのではないかと思います。
 キャラクターの名前というものは、通常ある程度のこだわりを持ってつけている方がほとんどです(MMORPGを含むネットゲームにおいては、キャラクターはその世界における自らの分身、アバターのような存在です)。
 カイザードが何を意味するかはさておき、このような名前へのこだわりを捨てたように見える集団は、ある種、異常としか言いようがありません。

 「こんなわけのわからないことするぐらいだから、いわゆる"ネタ行動"や"迷惑行為"を行うプレイヤーの集団だったのだろう。」、そう想像する方もいらっしゃるでしょう。
 ところがどっこい、この中にはいわゆる真っ当な遊び方で成功を収めた(または後に成功を収めることになる)プレイヤーが多く含まれています。

 高レベルプレイヤーだった方が複数人いますし、後に城主になる人・リッチローブ(最高峰の装備の一つ)を手にすることになる人・あるボスを独占することの首謀者だった人、そのようなプレイヤーが集まって、このカイザードクランが作られていました。
 こんなバカをしでかすことが、この瞬間、そのようなプレイヤーをも含むカイザードクランのメンバーにとって、リネージュの楽しみ方だったのです。そう私を含むカイザードクランのメンバーは、まさにこの瞬間、リネージュを大いに楽しんでいました。

 このカイザードクランが生まれた奇跡のような(?)経緯については、また別の機会に書くかもしれません。

 締めくくりに。
 ゲームには色々な楽しみ方があると思いますが、私は常に勝つことに拘ってきました(勝つという概念のない1人用のゲームであれば、より早く効率的にクリアすることを目標に設定します)。

 しかし、その当時(2000年頃ですから、これを書いている2021年からすると20年近く前です)は「ゲームで勝っても得るものはない」「ゲームなんかに真剣になってどうするの?」と思っている人が、今よりもさらに多かったと思います。
 そのせいか勝ちだけにこだわるプレイスタイルは、同じゲームのプレイヤーからも「つまらない」「寒い」などと言われることが少なくありませんでした。
※今ではプロゲーマーという職業が存在したり、e-sports(競技としてゲームをプレイすること)という言葉があったりします。ゲームで勝ちにこだわるということは、昔に比べれば理解を得られるようになってきたのかもしれません。

 当時の私は「ゲームは多くの人にとってはただの趣味。趣味なのだから、ゲームルール上の勝敗ではなく、"楽しんだ者の勝ち"。」だと考えていました。
 ただ私に取っては勝ちに拘り続けることが楽しかっただけで、もちろんそれ以外の楽しみ方があっても良いと思っていたのです。

 繰り返しになってしまいますが、ゲームにおいて、どのような遊び方をするかは当然その人の自由。ただ他人の遊び方を否定するのはいかがなものかと思っています(反対意見を述べることと否定をしてかかることは、まったく別物だと認識しています。)。 これはゲームの遊び方だけではなく、何事においてもそうだと思うのです。
 ある人が他人に迷惑をかけていない限り、その人の言動や考え方を否定するのは、本当に馬鹿げたことだと思っています。

 爆笑問題の太田光さんが「自分に嫌われたくないから他人に嫌われる」と言っていたそうですが、多くの人が周りの意見に左右されず自分のスタイルで生きていけることを願っています。自分の子供達を含めて。

 なおこの言葉が記憶違いでないか確かめるために検索していたら、noteに書いて下さっている方がいらっしゃいましたので、勝手ながらご紹介させていただきます。


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