【全米6位】 留学中に体育会テニス部のトライアウトに挑戦した話
「倍率40倍」
留学先の大学で、200人中5人しか選ばれない体育会テニス部の入部試験に挑戦してきました!
とても刺激的な経験ができたので、是非皆さんにシェアさせてください。
現在、アメリカ・カリフォルニア州にあるUC Davisという大学で勉強している大学2年生のShoと申します。(詳細な自己紹介は下のリンクからどうぞ。)
「テニスクラブの仕組み」
まずは簡単にこのテニスクラブの仕組みを説明しますね!
Tennis Clubの中にTraveling Team(遠征チーム)がある
Tennis Club:初級者から上級者まで誰でも参加可能
Traveling Team : Team A〜Dで構成されていて、Tryout(選抜試験)での合格が必要
Traveling Team=「体育会」、Tryout=「入部試験」だと思ってください。
つまり今回は「体育会テニス部の入部試験に挑戦した話」についてです!
「トライアウトに参加した経緯」
実は、最初から体育会のテニスチームに入ろうと思っていた訳ではありません。
気軽に楽しめる「日本のサークルみたいなのないかな〜」と思って見つけたのがこのテニスクラブ。週2回みんなでテニスをしたり、たまにイベントがあったりと、日本のテニスサークルと少し似ています。
クラブ加入前に、「Hit Arounds」という練習会がありました。
用意されたテニスコート4面に対して集まったのはなんと200人!!!
初心者、中級者、上級者に分かれてダブルスのゲームをしました。
ただ、人数が多すぎるので1回でもミスをしたら即交代。
自分がミスしなくても味方がミスをしたら即交代。
交代が頻繁すぎて自分のプレーをアピールできません。気づいたら何もできないまま1時間半の練習会は終了していました。
その後、週末に正式なトライアウトがあることを知り、
「練習会では十分に実力を発揮できなかったので、トライアウトでもっと自分を試したい!」と思い、参加を決めました。
「トライアウト1日目」
土曜日の13時に集まったのは50人。受付に並ぶ長蛇の列。みんないい顔してます。(この日に活躍した上位20人のみが2日目に呼ばれます)
集合時間の30分前にスウェーデン出身の友達と集まり、前もってウォームアップしていたので最初からいい状態でプレーできました。
この日は試合というよりも、みんなで様々な練習メニューをこなしたり、
軽くシングルスのポイント勝負をしました。勝ち負けに関わらず、ローテーションしていくルールだったので、ほぼ全員とプレーすることができました。
「あいつ上手くね?」
思わず近くにいた人にそう話しかけてました。
明かに余裕を持ってプレーしてる赤いシャツの人がいます。
友達によると、その人は既に遠征チームに所属している人で、トライアウトに混ざってプレーしているとのこと。いい選手を見極めてるのかな?
その人とポイント勝負をする番が回ってきました。力が入ります。
「ん?」
もちろん上手いんです、僕よりも。でもどこかに感じる違和感。
「良く言えば ”脱力感” 、悪く言えば ”舐めプ” 。」
相手がどう思ってプレーしてたかは本人しか知り得ませんが、
当時の僕は舐めプだと思いました。(舐めプ:相手を失礼な手抜きプレー)
「舐めプ?やり返すでしょ!」
後ろで引いて守っていたら何も変わりません。リスクを冒してでも、強く打って前に出ます。相手をコーナーまで追い詰め、強打するフェイクをいれてドロップ。相手は意表をつかれて転びかけてました。やり返したぞ!
彼と試合をしたら多分負けますが、1ポイントくらいなら勝てます。
最後のポイントは僕が取ったので僕の勝ちということにしておきましょう。
「トライアウト2日目」
無事に上位20人に選ばれ、2日目のトライアウトに呼んでもらえました!
この日は1日目とは異なり、試合がメインで勝ち負けが重要です。
シングルスとダブルスの両方で試合します。(それぞれ2試合ずつ)
勝率は半々でした。みんな強かった。
おそらく、1日目を通過した20人の中でも僕は下位の方だったのでしょう。試合をする相手は格上のようで、ダブルスのペア決めでも実力差があり、少し不利に感じました。(運営が対戦相手とペアを決めていました)
それでも自分がその時できる最善を考えてプレーしました。ダブルスに関しては(試合前・試合中も)とにかくペアにアドバイスをして、それが功を奏し、かなり競り合う試合になりました。
ただ、勝ちきれなかった。
残念ながら僕はTop5には入れませんでした。Tryout不合格です。
(ちなみにスウェーデン出身の友達は合格してました。凄すぎる!!!)
ダブルスに関しては、正直ペアの運要素もありましたが、Top5に入る選手ならそれすらひっくり返す力があるのでしょう。
悔しい結果となりましたが、自分のベストは尽くせたので後悔はないです!
遠征チーム自体には入れなかったものの、テニスクラブ自体には入れるので、また活動についてお話しできるかもしれません。
「地元のおじさんたちとのテニス」
前回のブログで登場した地元のおじさんたち。毎週日曜日、一緒にダブルスをしています。これが面白いんですよ。本当に。
同世代の人とテニスする時はスピードやパワー勝負になりがちですが、
おじさんたちとテニスする時はコントロールや戦略がより重要になります。
単にボールを打つというよりも、リスクマネジメントをしている気分です。
というのも、彼らはとにかく上手なんです。
僕が強く打ったボールも難なく返されてしまうので、ミスをする「リスク」とどれだけ得点に結びつけられるかの「効果」を天秤にかけたプレー選択が求められます。
例えば、
リターンショット:強打よりも、まずは確実にコートに入れることを優先(リスクを避ける)
追い込まれた時:難しいショットを狙うより、ロブで繋げる(リスクを避ける)
序盤の攻め方:前衛がポーチに出にくくなるように、早めにダウンザライン(ストレート)を見せておく(リスクを冒す)
もちろん、全てのレベル帯においてこの考えが当てはまるわけではないですが、僕がおじさんたちとダブルスをするときはこうした戦略を考えながらプレーしています。
今までは「ここは守ろう」とか、「ここは攻めよう」などと曖昧に考えていた部分を見直すことが出来ていて、すごく鍛えられています。
「まとめ」
いかがだったでしょうか。
今回は「200人中5人しか選ばれない体育会テニス部の入部試験に参加した過程と結果」についてお話しました。
他の国に留学中の友人たちにも聞いてみたところ、どうやらアメリカに関わらず海外の大学のスポーツチームではTryoutによる選抜がよくあるらしいです。(多分日本にもありますよね?)
もし、今後留学される方でスポーツチームでの活動に興味がおありの方は前もってSNSなどで情報収集しておけるといいかもしれませんね!
「あとがき」
そういえば、、、
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