グローバル進出の課題とポイント
今日のテーマの中ではグローバル化について扱います。
経済グローバル化の経緯について
そもそもグローバル化という名称ができてのは1990年代ごろと言われています。戦後80年代までの世界経済の状況は、先進各国が自律性の高い国民経済を持つ「国際経済」の状態の状態でした。 ベルリンの壁崩壊以降、途上国・新興国が世界経済に統合され、国境の壁が低くなる文字通りの「グローバル経済」 が成立してきたと言われています。背景には、冷戦終結による東西融合に加え、EU統合をはじめとした地域統合の広がり、金融市場の統合などがあると言われます。グローバル化に対応し輸出比率、投資比率を引き上げた国が高い経済成長を実現してきました。
グローバル化の推進にはビジネス的にメリットがあると言われます。それが高校の政治経済の中でも扱う「比較優位説」です。
池上さんの解説があったのでどうぞ
この考えでは、世界の中で分業をしたほうが効率的に生産できると言われています。例えば、ワインの生産が得意な国とパンの生産が得意な国があったとします。その場合、得意な分野の生産に特化し、それを交換する方が全体の生産量が増えるということが言われました。
日本企業の海外進出と貿易に関わる収支の内訳
ちなみに日本企業の海外進出については、以下のようなデータがあります。
企業の海外進出は増えていますね。日本は国内ではなく、海外戦略を考える企業が多くなっています。実際に経常収支はどうなっているでしょうか。貿易の中での内訳を見ると、
結果的には「プラス」です。もう少し細かくみてみると、日本は長らくサービス収支が得意であったが、デジタル収支が減ったこともあり、減少しています。現在は所得収支と言われる運用における収入が基本になってプラスになっています。
この先、日本周辺のアジア諸国が発展してくるとどのようになってくるでしょうか。多くの国では人口が増加しており、人口増加における恩恵を受けると言われています。その中で、どのように日本企業は海外進出をするべきでしょうか。
海外展開について
海外展開については大きく分けて、
(1)「間接輸出」…商社などを通じて自社の商品・サービスを海外に展開するもの。
(2)「直接輸出」…海外展開を行う企業が直接外国企業との取引を行うもの。 (3)「直接投資」…他国に自社の子会社を設立したり、現地企業を買収したりすることで、経営権を有する企業を他国に設けること。
という3つの方法があると言われます。
そう言った海外進出の中でグローバル進出とやり方には以下のやり方があると言われます。
グローバル経営の企業組織モデルについて
経営グローバルを支える企業組織モデルは、グローバル統合度(integration)とローカル適応度( response)の2軸から4つタイプに分類可能(C.バートレット、S.ゴシャール)
上記のようにC.バートレット、S.ゴシャールは4つのやり方に分けました。大きく分けて「グローバル」と「ローカル」を基準にわけ、どのように展開すべきかを考えました。もし、海外進出する場合はこういった軸をもとにどのような経営方針にすべきか考える必要があります。
海外進出で考慮すべきポイント
海外進出したい企業はどのような人材で役員を構成するか決める必要があります。取締役会の言語なども決める必要があります。オペレーションについては以下の点に考慮すると良いと思います。
これらについて、日本の強みや現地の状況を踏まえて経営判断する必要があります。海外だとなかなか「理念が浸透しない」など大変な点も多いと思います。
まとめ
グローバル進出は企業にとっては利益になる点もあると思いますが、グローバルスタンダードな仕組みするかローカルな仕組みにするか考える必要がありますね。さまざまなモデルを考慮しながらその国に合ったやり方を模索してみてください。
あなたとの出会いに感謝します。