チンクエ・テッレ アゲイン
チンクエ・テッレに向けて
夏も終わりに近づき、朝晩が少し涼しくなったかと思えば、八月第三週は日中37度まで上昇し熱帯夜で眠れない日々が続いたミラノ。でも確実に秋冬に向かって季節が流れているのが実感出来る。2~3週間のバカンスからイタリア人の皆さんも漸く戻り、家のシャッターも開きだした。サルディーニャロスが酷いので、もう少し夏を堪能すべく、近場でどこか楽しい場所はないかと妄想し、そうだ!チンクエ・テッレに行こうと思い立ってすぐに行動。前回6月頃に一度行ったので大体の流れは掴んでいるので、いつものTrenitaliaでジェノバまで列車のチケットを購入するも、一本遅い列車を間違って購入してしまい、ジェノバでの乗り換え時間が僅か6分と言う非常にリスキーな展開になりそうな予感を感じつつ当日を迎える。
到着
まあ、数分から数十分のディレイは当たり前のイタリア鉄道業界なので、何とかなると思いきや、特急列車は違った。特急列車はどの路線よりも優先的に走らせる様で粗オンタイムで出発、にも拘わらずジェノバ到着は数分ディレイ、そしてジェノバ発チンクエ・テッレ行きの電車はこれまたオンタイムで出発してしまい乗り遅れる。ジェノバで約1時間半のロスで出発。結果的には当初の予定より一時間弱程のロスとなってしまったが無事にチンクエ・テッレに到着。
Rimaggiore(リマッジョーレ)
今回は、チンクエ・テッレの夕焼け、夜景を撮影したかったので、La Spezia(ラ・スペッザ)に宿泊することに。先ずは、Rimaggiore(リマッジョーレ)駅で降りる。前回はリマッジョーレを最後の行程に持ってきたが、今回はリマッジョーレから。駅から長いトンネルを抜けてリマッジョーレの中心部へ。そして中心部の目と鼻の先には港と海が。色鮮やかな建物に青い空・青い海が映える。残念ながら雲も多いがそれはそれでダイナミックな光景だ。港から建物までの距離が一番近いのもこのリマッジョーレだ。教会のある高台まで上りリグリア海の大海原を眺める。
Manarola(マナローラ)
リマッジョーレ駅からチンクエ・テッレ鉄道に乗り次の駅Manarola(マナローラ)駅で降車。リマッジョーレやヴェルナッツァと比べるとお店の数が若干多い印象。メインストリートを抜け港の方に行くと、案の定断崖絶壁から若者たちが海に飛び込み、観光客がそれを煽る。そのダイバーたちを横目に坂を上っていくと、ガイドブックやインスタで必ず目にするレストラン「Nessun Dorma」がある。今やアプリで整理券を取得して並ばないと入れない様だが、実はこのレストランの上に公園がありそのベンチで「Nessun Dorma」の席と同じ光景を観ることが出来る。つまりお店でテイクアウトして公園で飲食すれば、それなりの体験が出来ると言うわけだ。今回はおビールを調達して暫くマラノーラの街並みを眺めることに。だんだんと夕焼け空になってくるがまだまだマジックアワーには程遠いので、次の駅に進むことに。
Vernazza(ヴェルナッツァ)
チンクエ・テッレ列車に乗って5分も経たないうちにVernazza(ヴェルナッツァ)駅に到着。今回は駅を出て港の方ではなく反対方面に向かい坂を上る。ヴェルナッツァの街並みを高台から眺めることが出来る絶景スポットがある様だ。これがまた急な坂で汗だくになりながら15分程坂を上る。インスタ等でも見たことがある絶景スポットがそこにはあった。夕焼けも素晴らしく、iPhoneのタイムラプス機能を使って沈みゆく夕日も撮影。マジックアワーに近づいて来た。
そして細い路地裏を通り、港に抜けて、教会の脇の細い道を上り、港を一望出来る絶景スポットに移動。このころには急に辺りが暗くなり、初のヴェルナッツアの夜景の撮影に成功。
トラットリアでボンゴレパスタを注文。珍しくトマトソースベースのボンゴレパスタでこれは絶品。またワインに合う。
La Spezia(ラ・スペッザ)
21時半頃のヴェルナッツア駅発のチンクエ・テッレ列車に乗り、宿泊先のラ・スペッザに移動。Booking.comで予約した部屋はホテルと言うよりも民泊の様なビルオーナーが所有している部屋で、オーナーが扉を開けに迎えに来てくれる。広くはないがまあ快適。ラ・スペッザには宿泊施設もレストランもバーも多く、夜な夜な宴会が続いてそうな街であったが、昼間の疲れからか23時には爆睡。
翌朝、ホテル近所のカフェでモーニング。少しだけだがラ・スペッザの街並みを雰囲気だけ味わう。