I Borghi più belli d'Italia 「イタリアの最も美しい村クラブ」Vol.18 〜Locorotondo(ロコロトンド)
魅惑の村〜ロコロトンド〜
インスタでこの村の光り輝くクリスマスデコレーションの映像を観て、いても立って居られず航空券とホテルの予約をしたプーリア州にある村、ロコロトンド。人口850名のこじんまりとした村だが、あのパワーは一体なんなのか、非常に気になりながら村を訪問。隣村のシステルニーノから車で約15分。村に近づくと駐車待ちの渋滞が続く。公共の大きな駐車場もなく、路駐が基本となる。白線の内側であれば無料とのことなので駐禁も気にせず駐車できるが流石にどこも空いていない。村は丘の上にあるが、一旦丘の下まで降りて駐車場を探すと何台か空いているスペースを発見したので白線の内側に駐車する。今回は一泊するので小さめのスーツケースを持参。丘の上の村に上がる為には結構な階段を上って行かなければならない。これが意外と堪えたが階段を上り切ったとろこに広がるイルミネーションで一気に元気が蘇る。
村の中にあるホテル、と言っても民泊施設を事前にBooking.comで予約。約66ユーロとかなりお安め。入口付近の窓に鍵が無造作に置かれて居た。小さな入口もクリスマスのデコレーションが施されていたが、部屋の中に入りびっくり。部屋中がクリスマス仕様になっていたのだ。少し恥ずかしい。
ホテルの方に、19時半にレストランの予約を頼んでおいたので約1時間村内を探索。インスタで見た感じでは何箇所かイルミネーションが綺麗なところがあると思っていたが、なんと村中がクリスマスデコレーションで華やかに飾られているのだ。それこそ路地だけで無く、レストランもバーも教会も住宅街も全てにデコレーションがあるのだ。恐らく、村おこしの一貫でこのイベントが始まったのではないだろうか。村を挙げての取り組みに脱帽そして圧巻。
ディナー@Rosone
部屋の大家さんにWhat's Appでお勧めのレストランを聞き出し、しかも予約まで取ってくれると言うおまけ付き。事前にネットで別のお店の予約を試みるが、レストラン自体が然程ないため人気店は既に満席。大家さんが予約してくれたレストラン「Osteria Rosone」も恐らく人気店だと思うが、顔馴染みなのだろう、すんなりと予約確認の連絡が来た。一通り村を探索してから店内へ。流石にこのシーズン、一人でディナーを食べている人は誰もいない。。気を取り直して地元白ワインのボトルを頼みアペタイザーとプリモを其々注文。
仮眠後再度村へ
19時半からのディナーだったが流石に一人だったので1時間ほどで退店。お店からホテルまで徒歩も掛からない利便性。部屋に入ったが最後、21時頃に就寝。と言っても3時間ばかし仮眠を取り、再度人気の少なくなったであろう村のシャッターチャンスを狙ったが、訪問客が全然減っていない。むしろここぞとばかりに若者たちが増えている。夜店のホットワインがこれまた温まる。
深夜のらーめん❓
フラッと入ったバーZero。暫くするまで全く気が付かなかったがこの店はバーZero Izakayaと言うらしい。店長らしき人と話すと、どうやら日本のアニメに感化され日本食を習ったらしい。メニューを見ると餃子、鳥の唐揚げ、焼きそば、醤油ラーメン等々。深夜にこのメニュー群は嬉しいの何の!しかもこの村で。。赤ワインを頼んだ後に醤油ラーメンハーフサイズを注文。疑ってはみたが、これがなかなかのお味。こういうセレンディピティは嬉しい。
早朝のロコロトンド
寝たのが2時ごろではあったが6時過ぎに目が覚め、7時頃再び村へ。さっきまでの喧騒が嘘のような静けさ。教会の鐘と清掃会社のスタッフの声だけこだまする。老夫婦が何組も散歩をしている。恐らく、週末は深夜まで村の若者たちが発散するのが恒例なのであろう。朝となり村の全貌が見えてくる。夜はクリスマスのイルミネーションでオレンジ色に照らされていたが、真っ白な建物がひしめき合う村だ。
老舗カフェで朝食
教会近くの老舗カフェに入りクロワッサンとカフェ・マッキャ〜トを注文。日本に一時帰国した人が口を揃えて日本のコーヒーは不味いと言う。イタリアの濃いめのカフェをグッと一気に飲み干す習慣に慣れてしまうと、日本のコーヒーは薄く感じるのだろうな。