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I Borghi piu belli d'Italia「イタリアの最も美しい村クラブ」Vol.25 〜Monte Sant'Angelo (モンテ・サンタンジェロ)〜


基本情報

  • モンテ・サンタンジェロは、イタリア共和国プッリャ州フォッジャ県にある、人口約1万2000人の基礎自治体。村の人口は2,000人。

  • サン・ミケーレの聖域 は、大天使聖ミカエルゆかりの巡礼地で、世界遺産「イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡 」の一つ。

  • 標高796m

いざモンテ・サンタンジェロへ!

サン・ミケーレ・ディ・バーリから途中ポリニャーノに立ち寄って、いざ今回の宿泊地であるモンテ・サン・タンジェロへ。事前にイタリア語の先生から、「あそこは随分高地にあるから寒い」と聞かされていたので防寒の準備はしていた。が、あそこまで寒いとは、いや、まさか大雪になるとは思っておらず血の気が引く思いをしたのだ。ポリニャーノからモンテ・サンタンジェロまで車で約2時間。Autostradaを1時間ほど走った後、下の道を走ることになるが結構道の状態が悪くガタガタ言いながら走る。

災難パート1

そして漸くモンテ・サンタンジェロの近くまで来た頃には17時前だったが既に暗い。途中でガソリンスタンドに立ち寄り満タンにしていざ坂道を登って村に急ぐ。この坂道が並大抵の道ではなかった。何度も何度も180度に曲がらされるクネクネした坂道なのだ。15分程の坂道だが途中パラパラと雪が降ってくる。ダッシュボードに表示されている外の気温は2度になっていた。このレンタカーはスタッドレスタイヤではなく所謂普通の状態のタイヤ。チェーンは入っていたがまさかそこまで大雪にはなるまいと見込んでいたが、村の近くに来る頃にはかなり大量の雪で地面は真っ白。これは早いところ車を停める所を見つけなければ。。と思ったのも束の間、かなりの渋滞となっている。まあゆっくり走れた方が安全かと思いきや、一度信号で止まり青信号に変わった瞬間、タイヤが空転する音が。。しまった。普通のタイヤがこんなにも雪に弱いとは。頑張ってアクセルを踏むが今度は自動車が滑ってブレーキも効かない。あわや対向車にぶつかるところであった。幸い危ういのはこの一回だけで無事に駐車場、と言っても路駐だが、に駐車することが出来、血の気が引く体験をしたモンテ・サンタンジェロデビューだったのだ。

あまり状態が宜しくない道をひたすら走る
すっかり真っ白になった路面

災難パート2

無事に車を停めてから事前にBooking.comで予約をしておいたBed &Breakfastへ。オーナーは仕事があるのでチェックインには立ち会えないと言うことで事前にセキュリティ解除のパスワード番号を入手。雪もかなり強く降ってきたので早く部屋に入ろうと思いきや、何度パスワードを入力しても扉が開かない。4つの番号を二個貰っていたので8つの番号を入れたり、4つだけ入れたり、矢印マークを最後に押したり、色々試すが全く開かない。。溜まらず通り掛かりの人に助けを求めたが開かない。。近くにバールがあるからそこで聞いてみなさいとたらい回しにされる。仕方がなくバールに飛び込むと、クリスマスを祝う常連たちがいきなり扉を開けて入ってきた東洋人に目が点になってる。Buongiorno! と挨拶してことの成り行きを片言のイタリア語で説明すると直ぐに理解してくれた。あそこのオーナーは俺の友達だと言うバールのマスターがオーナーに電話してくれた。そしてパスワードを再確認して貰いこれで大丈夫だと言われ再度試すがまた開かない。。仕方なくそのマスターが一緒に着いてきてくれた。一発で開いた。最初の4つの番号を入れた後、上向きの矢印マークを押せということだったらしい。Google翻訳を使えば一発だったが、なんとこの村は携帯の電波がゼロだったのだ。。アンテナが一本も立たない。。まあそんなこんなでなんとかチェックイン出来、直ぐにバールに行ってマスターにご馳走したのは言うまでもない。本当に感謝!

逃げ込んだバール
親切に助けてくれたバールのマスター(左)とお店のお姉さん(右)
親切に助けてくれたバールのマスター(左)とお店のお姉さん(右)
Barbera
生中大
白ワインも

モンテ・サンタンジェロ村探索へ

まさに凍てつく寒さの中、バールでひとしきり温まった後に村を探索。流石にクリスマス・イブの夜。人気は少ない。皆んな家族でお祝いしているのだろう。日本で言うお正月三が日の様な感じらしい。冬休みを明けると大体みんな太っていると言うのはおせちを食べ過ぎて体重が気になる日本人と一緒かも。

Monte Sant Angelo Pugliaと書かれている(裏側から見た)
猫が外を眺めている
ここまで積もると明日はチェーンが必要だ

夕ご飯〜素敵な出会いパート2〜

予想はしていたが、案の定クリスマス・イブに営業しているレストランは無かった。何店かは開いていたがあまり気乗りがしない。そこで村の精肉店が営業しているのを見つけた。精肉店と言うよりは、デリも置いてあるしワインも置いてあるコンビニのようなイメージだろうか。「どこもレストランが空いてない〜」と駆け込むとマスターが笑顔で迎えてくれて、美味しいパニーニを作ってくれるそうだ。モッツアレラチーズと生ハムの特性パニーニの完成。それに赤ワインのボトルも一本注文。これで今晩は十分だ。記念に写真を撮らせてと頼むとこれまた快諾。本当に仲良しの夫婦でとても親切な二人だった。

よしよし俺が作ったろ!
もうすぐ完成さ
どうや!
マスターありがとう!モノクロで一枚
なぜか帽子を被って撮影
奥様と一緒に
これが噂の特性パニーニ
奥様お勧めの赤ワイン

翌朝のモンテ・サン・タンジェロ

雪が結構積もってしまったので明日はチェーンをしなくてはならない。が、チェーンをはめたことが一度もないのでJAFのYou Tubeなんか見たりして何度も予習。これが考えると眠れなくなり、何度も繰り返して予習。朝5時に目が覚め6時に車が停めてある場所に行ってみる。そうすると、心配をよそに路面はすっかり雪解けしておりビショビショの状態。これならチェーンは不要と一安心。明るくなったモンテ・サン・タンジェロの村を改めて散策。こう言う色合いの村だったのか。そして眼下には海が広がっていたのだ。山道を通っていたので全然気が付かなかったが。

すっかり雪解けした路面
夜明け前のモンテ・サンタンジェロ
路面は雪解けしたが車には雪がかなり積もっている
眼下には実は海の景色も広がっていた
白い建物が特徴
馬たちが見送ってくれたモンテ・サンタンジェロ

本当に冷や汗を掻き、血の気が引くモンテ・サンタンジェロだったが、次回は暖かくなってから再訪問したいと思う。。

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